DAMN YANKEES~くたばれ!ヤンキース6/2①
ローラ:湖月わたる ミスター・アップルゲート:川崎麻世
ジョー・ハーディ:大澄賢也 グロリア・ソープ:矢口真里 メグ:杜けあき
ベニー・ヴァン・ブーレン:光枝明彦 ジョー・ボイド:青山明
シスター・ミラー:伊東弘美 ドリス・ミラー:福麻むつ美
アンサンブルの皆さんは省略させていただきます…が、田村雄一さんが
いらっしゃることは特筆しておきます(笑)。
行ってきました、青山劇場ことブルースタジアムへ!
ブーレン監督に会いに…じゃなくって、ワシントン・セネターズVSヤンキースの
野球観戦にね!
会場アナウンスも徹底していて、客席を「スタジアム」、観劇中の注意も
「プレイ中の注意」、「8回目の公演」を「8回の攻撃」などと言葉を言い換えて
いて、アンパイアの「プレイボール!」宣言で物語も始まります。
あ、この最初のアンパイアさん、劇団四季ファンの方にはムファサやマンカス
でお馴染みの田村さんです。田村さんはリハ見で見たことあるし、さすがに
一目でわかりますね。
大の野球好きでワシントン・セネターズの熱狂的なファン、ジョー(青山明)は
妻のメグ(杜けあき)そっちのけでテレビにかじりつき、今日も宿敵ヤンキースに
負けたセネターズに地団駄を踏む日々。
杜メグが可愛いです。青山ジョーに一生懸命話しかけて、まるで聞いてない
ジョーのテレビへの独り言にも「目玉と言えば、昔こんなこともあったわね」って
会話を繋ごうとしてるところとか。
ジョーがいなくなった後、ひたすら落ち込んでるのがね、また…。
ジョーもメグそっちのけという設定なんですが、寂しそうにメグが二階へ上がった
あとにふと気づいて、階段の下から「おやすみ」って声かけたり、野球に夢中な
だけで本当は愛妻家という部分が最初からちゃんと伝わってきます。
悪魔アップルゲート(川崎麻世)が現れて、ジョーを若返らせ、謎の強打者
ジョー・ハーディ(大澄賢也)としてセネターズに入団させる。
ハーディの活躍でチームは優勝目前。しかし、メグが恋しくなったハーディは
正体を隠したままハーディとしてメグの元で下宿を始める。
帽子に傘、スーツという川崎アップル(この言い方も何とかならないものか)の
胡散臭さがたまりません。傘だぁ?こったら天気に雨が降るのか!
その一方で客席に向かって「こんばんはー皆さん。ようこそ!」とかも言うので、
夢を配る人かとも思いました。
ご贔屓のセネターズのためなら、と期間限定でアップルゲートと契約を結ぶ
ジョーですが、残されたメグに手紙を書くシーンはしんみりしますね。
青山さんの歌声、素敵でした!
そして、手紙を書き終え、アップルゲートの待つ外へ飛び出すと…
濃くなった!なんか濃くなったジョーが!
いや、青山さんが大澄さんになっただけなんだけど!
かなりアイラインくっきりです大澄さん。
アップルゲート…なんてオソロシイ悪魔!
そしていよいよ、ジョーの入団のシーンでセネターズの監督役の光枝さんの
ご登場です。
あの声、芝居の間、よく響く歌。
光枝さんだぁ~と懐かしく嬉しく見ちゃいました。
ブーレンは監督なので、選手達と一緒のシーンが多いんですが、野郎どもに
囲まれて「大事なのはハート!」と歌い踊る姿がとても楽しそうでした。
ほわわーん、癒される~。
セネターズの選手ロッキー役が田村さんで、アンサンブルの中でもソロパートや
セリフの多い役で結構目立っていました。声もムファサ父さんの低い美声だしね。
役柄は割と軽そうな男なんですが。あ、ちなみにパツキンです。
実は最初の「プレイボール!」で思わず「…父さん!?」とシンバのように身を
乗り出しそうになりました(迷惑)。
そうそう、光枝監督と選手が「サインの確認」をするシーンがあるのですが、
田村ロッキーに出したサイン。ユタの体力づくりの振りだったんだおん!
ハーディとメグが下宿生活の中で親交を深めていく姿は、切ないような、でも
メグがハーディを好きになっても駄目なわけだし!とドキドキさせられます。
相手は本当は妻!でも今は下宿先の奥さん!そして夫の蒸発を悲しむ一人の
女性。ハーディは複雑ですよね。
例えて言うなら「ともだちなのに、おいしそう」みたいな感じ?(全然違う)
アップルゲートの本当の狙いは、セネターズの優勝を直前で台無しにして、
期待していた人々を失望させること。
ホームシックにかかったハーディが、優勝決定戦前に元に戻りたくなったら
大変と、部下の妖艶な魔女ローラ(湖月わたる)を呼び、ハーディを誘惑
させる。
川崎アップルはよっぽど「ツマ」という生き物が憎いらしい(笑)。
湖月さんですが、すっごいスタイルがいいです!
どの衣装も似合うな~。
セクシーな魔女ということですが、凛としたセクシーさのある魔女という感じ。
もっと「ダダ漏れ!色気がダダ漏れだからあんた!」ってぐらいの強烈な
色気かと思ってたら、そうでもないような…?
ちっともなびかないハーディに「こんな男、ハジメテ…!」と本当の恋に
堕ちていきます。ローラ様のお初を奪ったハーディというかジョーですが、
彼はメグが大事だからねえ。
登場だけで拍手が湧くのはさすが元宝塚の役者さんですね。その他にも
市役所の職員に男装してハーディとメグの家に行くシーンがあるんですが、
その時の動きがどうも宝塚時代の何かの役の振りだったらしく、歓声が
上がっていました。
わかるな~。私だって光枝さんが「ごあいーさづ、ごあいさづ!」とか
言ったら嬉しいもん。
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mariさん、さっそくレポありがとーー!!
ものすごく行きたくなりました。
金髪の田村さんが見たいーーー!
もちろん光枝さんも見たいーーー!!
宝塚トップ時代から湖月さんファンの友達から結構チケット余ってるって話を聞いたんで、密かに得チケで出ないかなぁ…と狙っております(笑)
ちなみにその彼女は「男役だったのにいきなり女優さんになってて受け入れられるかなぁ…」ってつぶやいてました。でも男装シーンがあるなら全然okですね^^;
投稿: aki | 2007年6月 2日 (土) 22時35分
楽しそうなお話ですね~!
何しろ光枝さんの歌が聞けるなんて・・・!
ユタのサインをやってくれるなんて
ファンの心理をくすぐってくれますね~。
その内、デビルもやってくれたりして・・・!
想像するだけで楽しいです(笑)
投稿: えみーご | 2007年6月 3日 (日) 14時39分
>akiさん
私が行ったのは土曜の夜だったにも関わらず、2階がかなり空席だったんですよ~。もったいないです。
でも久しぶりに光枝さんが見られて本当に嬉しかったです。田村さんも出番多かったし!
湖月さん、男装してのシーンはさすがでした。私は逆に宝塚時代を観てみたいなんて思っちゃいました(笑)。
>えみーごさん
ハッピーエンドで楽しいお話ですよ~♪光枝さんは言うまでもなく、杜けあきさんが素敵でした!
光枝さんの芝居を見てると、おちゃらけてるトコロは、あ、デビルっぽい!とか、選手に説教してるところはペドロっぽい!とか色々思っちゃうんですよね。
ユタのサインは、あの手で肩の辺りとかペシペシ叩くやつ…です。
投稿: mari | 2007年6月 3日 (日) 18時45分