「ファントム」スーザン・ケイ
イギリス旅行に向けて「オペラ座の怪人」を観るなら!と
貸してもらったのがこのスーザン・ケイの「ファントム」。
ガストン・ルルーの原作では明かされなかった、クリスティーヌと
出会う前のファントムことエリックの生涯を描いた一代記。
ミュージカルで観た人にはお馴染みの「母にも嫌いぬかれて
マスクで醜さ隠され」、作曲家で発明家で建築家でもある、昔
ペルシャで鏡の迷宮を作ったことがある、また原作本で最後に
出てきた「ペルシャ人」など、ファントムの人生を垣間見ることが
できる数少ないキーワードを一つ一つ丁寧に結んでいって、
彼の心の闇により深く触れています。
どうして彼がオペラ座の地下に潜むようになったのかなど、
背景がわかると舞台を見るときにもまた違った風に見られるかな。
でも舞台ではまるで誰からも愛されなかったみたいに言ってるけど、
クリスと会う前にも彼を愛した人はちゃんといたんだなぁ。
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