IZO 1/20 M
岡田以蔵:森田剛 ミツ:戸田恵梨香
武市半平太:田辺誠一
島村権兵衛:千葉哲也 勝海舟:粟根まこと
坂本竜馬:池田鉄洋 田中新兵衛:山内圭哉
吉田東洋:逆木圭一郎 姉小路公知:右近健一
中島与一:河野まさと 大石団蔵:インディ高橋
安五郎:磯野慎吾 安岡嘉助:吉田メタル 鶴:中谷さとみ
女郎・夏:保坂エマ 井上佐一郎:村木仁
女郎屋の女将:萩原利映 原田:河原正嗣
本間精一郎:前田 悟
寅之助:木場勝己 山内容堂:西岡徳馬
幕末の土佐。身分の低い者が虐げられ、動物以下の扱いを
受ける時代。土佐の足軽・岡田以蔵は兄のように慕っていた
安五郎が理不尽に殺された一件をきっかけに、武市半平太の
道場門下生になる。
やがて武市と共に江戸へ出た以蔵は、日の下の国を変えて
いく武市の尊王攘夷の妨げとなる存在を暗殺し、人斬り以蔵と
して名を馳せていく…。
新感線ですが、なにせ扱っているのが岡田以蔵なのでいつもの
ように笑いあり下ネタありという感じではないです。江戸へ出て
からを中心に、彼の生涯を丁寧に追ってる感じかな。
映像をうまく使って場面転換してました。
以蔵のゴリタモウ…もとい、森田剛くんですが(ファンの人に
怒られるって…!いや大好きですよ)、ワイルドでアウトローな
イメージがぴったりでした!でも、声がだいぶ辛そうでしで。
この舞台3時間半くらいあるし、セリフ多いし、役柄上絶叫も多い
ので相当喉に負担かかる役だねコレ…っていうか、新感線の
主役って、染五郎といい松岡くんといい、なんかみんな公演
最後には声枯れてきてたような…ほんとハードですな。
で、更に早口のセリフ多くて、しかも土佐弁なので、時々言葉が
聞き取れなかった…!開口に慣れすぎた私にはハードルが
高かったよ!
殺陣は身軽さを活かした舞いのような剣さばきで、重みはない
けれど、いわゆる「時代劇時代劇」した美しい殺陣でないのが、
逆に独学・実践でモノにした人斬りの剣って感じでした。
安五郎の妹で以蔵の幼馴染ミツの戸田恵梨香ちゃんは、実は
以前ドラマ「ライアーゲーム」で見て以来演技にはそれほど
期待してなかったのですが(すみませんー)、舞台で見てみると
これが初舞台とは思えないくらい落ち着いてました。
声もよく通るし、芝居の間もちゃんと分ってるし、小芝居もこなし
てるし。
ミツが、名前の由来となった満作の花について語るシーンでは、
「あーこれ絶対後の伏線だー」と察しつつも、いざ実際ラストの
以蔵の斬首の時に満作の黄色い花嵐が巻き起こるシーンでは
涙しました…。
武市の田辺さんは思ったより声が低かったなー。最後の容堂と
の会話はいい表情でしたね。
池田鉄洋さんの坂本竜馬は、天真爛漫で人好きがして、そして
空気読まない竜馬でした(笑)。ふざけてる時の表情と以蔵を
諭す時の真剣な表情のギャップが素敵でした!
池田さんの竜馬のシーンは、なんか安心して癒しのようでしたよー。
田中新兵衛の山内さんはイケメンですね。でもこの記事を書く
ためにちょっと名前で検索したら思いっきりスキンヘッドの画像
ばっかでビックリしましたけども(笑)。爽やかで教養もあって、
以蔵との対比がしっかり描かれている、もう一人の人斬りです。
新感線の人たちは、みんな慣れたキャラクターだったので
さすがにみんなうまかったです。右近さんの麻呂キャラとか(笑)。
あと小さいとこだと、以蔵を追って新撰組が一瞬出てくるんですが
ほんの一言二言のやりとりだけで、特に名前名乗ったりせずすぐ
去ってくんですよ。
川原さんがその役だったんですが、妙に美形声だなーと思って
たら、去り際に咳をひとつしていった…。
ああ、沖田総司か!だから美形声だったんかー。
咳ひとつで沖田を表現していったよ・・・北島マヤみたいだな!
以蔵は自分の居場所を探し続けてきたんじゃないかと思うんだ
けど、以蔵に天誅を命じる「天」ではなく、満作の花を咲かせて
いる「山」は動かずにそこにあったってことに気付けなかった
ことが彼の不幸だなぁ。
ミツだけじゃなくて、竜馬も彼を救おうとしてたのにな。
以蔵の最期がどうなるかは知っていたので、わかってはいたけど
ラストはやっぱり切なかったです。
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