2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

なんでもない日バンザイなつぶやき

Twitter
無料ブログはココログ

« アイダホバーガー | トップページ | Golden Days »

舞台「スイッチを押すとき~君達はなぜ生きているんだ?」

仕事に追われるここ最近、観劇予定も立てられないよ!ということで、せめて
自宅で…と休日にDVDで舞台鑑賞決行。

「スイッチを押すとき」(2007年版)

原作:山田悠介

  • 南洋平役:永山たかし
  • 高宮真沙美役:肘井美佳
  • 小暮君明役:柳下大
  • 田原大輔役:桐山漣
  • 新庄亮太役:MITSU
  • 池田尋役:吉田友一
    加島悠:神崎詩織
  • 佃役:黒田アーサー
  • 実は私、原作者の山田悠介さんにはちょっとしたトラウマが(笑)。彼のデビュー作
    「リアル鬼ごっこ」が…あまりに日本語…!自費出版だったとは聞いたんですが
    校正とかいないのか!と本当に驚くレベルの文章でした!(好きな人すみません)。
    滅多に読書を投げ出さない私も前半部分で屈服してしまったため、最後まで読み
    きってはおらず、その後彼の作品を手に取ったこともなかったので、彼の作る物語を
    こうして最後まで見届けたのは初めてです。
    ただ書店などで新刊の帯などで見かけてきたぶんには、ゲームのようなありえない
    設定・シチュエーション重視の物語を書く作家さんなのかなと。リアル鬼ごっこも、
    確か全国の佐藤姓の人間が殺され続けるとんでも設定なお話だったような。

    今回のお話は、青少年の自殺抑止を目的とした国の政策により、ランダムで選ばれた
    子どもたちに「自らの命を絶つスイッチ」を渡して極限状態で軟禁し、彼らがどういった
    心理状況で自殺をするのかを研究監視する施設が舞台。おおお、何という矛盾(笑)!
    そこで7年間に渡りスイッチを押さず生き続けてきた5人の少年少女と、彼らに死を
    迫る監視員、そして新たに監視員として派遣されてきた青年。

    見た感想は…まずこれは役者さん大変だろうなぁ!ということ。
    南に追い込まれ、1人、また1人とスイッチを押していくんですが、それだけの死の
    瞬間を見届けながら、最後まで生き残るがゆえに希望と狂気と絶望を味わう南と
    高宮を演じる永山さんと肘井さんはほんと体力勝負ですよね…!特に永山さん、
    絶叫多い…!
    しかも舞台は360度の舞台ですから、常に見られ続ける緊張もあるだろうし。
    いわゆる若手イケメンも多いの舞台なのに、重くて緊迫感ある舞台でした。
    衣装も少年たちの真っ白な衣装、黒いスーツの佃、グレーの南と象徴的ですね。
    舞台装置そのものはシンプルでしたが、施設に軟禁状態という無機質な硬いイメージが
    よく出ていましたね。
    あとこれ、確か最初に大輔がスイッチを押した時だったと思うんだけど、窓越し?に
    高宮に向かって亮太が歌を歌うシーンと重なって、亮太役のMITSU君のアカペラの
    歌声が物悲しくて印象的で素敵だった!
    この劇中歌はこのMITUS君の亮太Ver.と永山さんの南Ver.があるんですが、歌手
    寄りのMITSU君の綺麗な歌声も役者寄りの永山さんの優しい歌声も素敵でした。
    いい曲ですね!


    永山さんは前に見た役柄が笑顔がチャームポイントな天真爛漫な少年だったので、
    (というか青春学園三年の菊丸先輩だった)今回そんな笑顔はそのままで、少年達に
    自らスイッチを押させるよう周到に追い詰めていくのが怖かった…!南自身も成人
    してなおスイッチを持たせられている被験者という過去を持ち、次第に笑顔の仮面が
    剥がれて子どものままの感情がむき出しになっていくのが迫力あって熱演で凄かった
    です。善人なのか悪人なのか、客席も最後まで油断できない。
    高宮役の肘井さんは可愛らしい中にちょっと不思議な存在感を見せる人ですね。
    役としては聖母のようなヒロインなんだけど、蜂を見つけた時の反応とか、綺麗な
    だけの子じゃないとこを見せてくれました。
    佃役の黒田アーサーさんは、若手の多い舞台を締める存在感でしたね。佃自身、
    少年たちを苦しめるだけの単純な悪役ではなく、自分の子どもには深い愛情を持って
    いて。少年たちにはどこまでも残酷になれるけど、最後に「君たちの犠牲が、自分の
    子どもたちの自殺抑制に繋がっている」と穏やかに感謝するその姿にはぞっと
    しますね。


    結局ほとんど全ての登場人物が自らスイッチを押すのですが、解釈は分かれそう。
    最初南は「人は希望を知って失った時に自殺する」と言ってましたが、それが当て
    はまらないであろうと思われるのが、公明と高宮と南。公明は、ずっと車椅子の
    生活の中で初めて外に出て盗みでおにぎりを食べて、近くには信頼できる南と
    公明がいて…という状況に。高宮はおそらく初恋である南に「好き」と言われて。
    この二人はたぶん今までの人生で一番幸せな気持ちの中で生を終えることを
    選んだんじゃないかな。逆に高宮に先に逝かれた南は、絶望から死を選んだという
    よりは…うーん、何だろう。余所様の感想で「多くの死を見てきて生への執着だけで
    生きてきた南」とあって、それを見た時に「人であるために死んだ」のかなとも
    思いました。

    引きこまれて見てしまったけど、たまの仕事休みの日にチョイスする作品では
    なかったかも(笑)。

    « アイダホバーガー | トップページ | Golden Days »

    映画・DVD」カテゴリの記事

    コメント

    コメントを書く

    (ウェブ上には掲載しません)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101100/50794638

    この記事へのトラックバック一覧です: 舞台「スイッチを押すとき~君達はなぜ生きているんだ?」:

    « アイダホバーガー | トップページ | Golden Days »

    最近のトラックバック