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11/18S「里見八犬伝」

【脚本】鈴木哲也 【演出】深作健太
【出演】
西島隆弘(AAA)/渡部秀/村井良大/矢崎広
早乙女友貴/市瀬秀和/荒木宏文/加藤和樹
森田彩華/山口馬木也/香寿たつき

八犬伝は・・・高校時代だったかな?原作本とその漫画版を読みました。もともと
結構なスペクタクル活劇なんですよねこれ。しかしながら、八犬士が揃ってからの
記憶があまりない・・・(笑)。敵方にも登場人物増えて訳分かんなくなっちゃった
んですよねー懐かしいな(笑)。

で、感想舞台。面白かった。役者もよかった。衣装も素敵だった。
でもなんというか、ストーリーと演出のもやっと感を、力技で押し切られた印象なん
だよー(笑)。
もやっとしたのが、死の瞬間まで自分が向き合ったものに答えを出せていない人が
多いこと。悩み苦しむことが、自分が持つ珠の力になるというだけあって、友情、
叶わぬ恋、親殺し、信頼と裏切り、殺された家族の復讐、自分を捨てた親への復讐
・・・みんな悩むネタには困らないだけのてんこ盛り。
彼らはそれぞれ自分の内面と向き合いながら、一人また一人と最終決戦の地で
倒れていくんだけど、あまり自分に納得できないまま死んでいくんだよね。
親兵衛と道節くらいかなー、わりと納得して逝けたの。
原作では全員生きて生還し、殿様の娘たちと結婚してハッピーエンドな所を敢えて
主人公以外皆殺しにするんだから、そこはやっぱり見せ場だと思うんだけど。基本
自分の悩みに答えを見つけられてない人が結構多くてそこにあまり爽快感がない
かなー。
自分は死んでいくけど、後を託せる信乃達仲間がいるから心置きなく逝けるぜ!
みたいなの欲しかった・・・。

そして、これまた八犬士であるが故に与えられたこの運命に対する悲しみについて。
あるものは家族を失い、仕えるべき主君に裏切られ、父に捨てられる・・・。
主人公・信乃が何度も、運命という名のもとに殺されていった人たちの死に意味がある
のか、自分たちは運命に操られる犬なのかと嘆くのに対し、最後伏姫が振り返りざま
「これが・・・運命なのですから・・・!」とドヤア・・・と宣言したことで、信乃と客席は
有無を言わさず「えええ・・・そ、そっかぁ・・・」と説得されました・・・(笑)。力技!!

あとですね、死ぬ間際にみんな一言ずつモノローグ言ってから逝くんですよ。これが
散々斬り合って、一度倒れてからむくっと起き上がって平然と語り始めるんで違和感。
あるキャラなんて矢が体に刺さったまま小さい頃の話とかしだすから、もう落ち武者コント
かと!!矢人間だよ!
ここなー、斬り合いながら思いを叫んでいくとか、瀕死のまま苦しそうに語るとかの演出でも
よかった気がするんだよなー。映像なら、この演出でいいかもしれないけど。舞台だと流れ
ってもんがあるからなぁ。深作監督ってやっぱ映像の人なんかなーと思いました。

と、こんだけ書いてますが基本楽しかったんですよ!殺陣とかかっこいいし!香寿さん
素敵だし、っていうか役者みんな素敵だし!印象に残ったのは、やっぱりうまいベテランは
別として、加藤さんと村井さんかな。役への馴染み方がしっくりきてた。
序盤が信乃と荘助と浜路の三角関係なのでドロドロしちゃうんだけど、信乃も荘助も実は
浜路を愛してはいませんでした。そもそも諸悪の根源も里見義実が妻である玉梓(原作
と異なる設定)の不貞を疑ったからでした、っていう、かなり男女の愛を省いた感じでした。
そこんとこある意味興味深かったな。

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