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5/5S「四谷怪談」

【原作】鶴屋南北 【構成・演出】西田大輔
【出演】
田中良子 村田洋二郎 北村諒 佐久間祐人 西田大輔 他

両国のシアターXは初めての劇場だったのですが、今回はステージを
ほぼ中心に、四方に客席を置く囲み舞台。お友達が用意してくれた席は
最前列で、役者さんの表情から間近の殺陣まで大迫力で楽しめました!

さて、物語の題材は四谷怪談、忠臣蔵、そして北九州監禁事件。
四谷怪談と忠臣蔵の江戸時代で1つ、現代の監禁事件で1つのお話に
なっていて、それぞれ時代と役者が入り乱れつつ物語は展開します。
とにかく3時間ちょっとの時間の中にこれだけ入ってて、舞台セットも
せいぜい小道具のみ。話の内容的にもかなり集中力を要求される舞台
でした。
四谷怪談・忠臣蔵パートはお岩を巡る嫉妬の物語。くうが差し出す毒薬を
笑顔で飲み干し、悶え苦しむお岩の表情は、上から洗面器に赤い血が
広がる演出も含めて圧巻です。
お岩のために命を懸ける一学も、お岩と自分のために復讐を果たす内蔵助も、
最後にお岩への愛を告げる伊右衛門も、所謂創作的な美しさがあったなと思い
ます。
ただ、現代パートの方は実在の事件の再現ドラマに近いので、かなりキツイ。
元になった事件を知っているかどうかで印象も違うかもしれないけど、拷問と
マインドコントロールで、自分は一切手を汚さず1つの家族を消し去った西田
さん演じる容疑者は本当に恐ろしかった。大の大人がこれだけ揃っていて、
守るべき子どもたちも居て、それでもこの事件は防げなかったんだ。
極限下の彼らが人間性を失うその狭間で見せる愛情や慈しみが切なかった。

観劇後、リピーターの友人の考察も聞いたのですが、自分的には四谷怪談と
この現実の事件の共通項がうまく結びつかなかった。
人間の心(愛憎・嫉妬)が一番恐ろしいという点は共通してるんだけど、それ
だけだったら敢えて四谷怪談を選ばなくても良さそうだしなあ。一家が互いに
疑心暗鬼になっていった理由は間違いなく愛憎や嫉妬が絡むんだけど、容疑者
からはそういった人間味が一切排除されていた。ただエゴや独占欲があるだけ
だった。

ただ、教えてもらってなるほどと思ったのは、この現代パート自体が生き残った
少女Aと弁護士のやりとりによるものということ。容疑者に言われていた通り、
自分を守れるのは自分自身だけ。つまり、彼女が自分を守るために嘘の証言を
している可能性も高いんだなって。もっと積極的に犯罪に関わっていたかも
しれないし、父親との最期のシーンも美しい幻想かもしれない。一緒に逃亡した
優しい少年Yも本当は存在しないのかもしれない。最後にルービックキューブが
投げ捨てられ壊れたのも、そのへんを暗示してるのかな?
1回見ただけだど、とにかく情報量が多すぎて、なかなか整理しきれないわー。

印象に残った役者さんは田中良子さん。所作と声の美しさで、はっと意識が引き
寄せられてしまう。自己犠牲的なお岩より、現代の柵端(この存在も要検討。
少女Aの内なる存在なのかな)の、客席に向けて語りかける姿に心掴まれてしまう。
それから少女Aの武田さん。華奢で可愛くて、無邪気なくうも心を喪ったかのような
少女Aの耐える表情も良かった。初舞台とは思えないよ!
そしてこの作品の影の主役の容疑者・西田さん。怖かったー!

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