「嫌われる勇気」
今まで自己啓発本とか実用本とか買ったことなかったんですが、流行りの
アドラー心理学というのにちょっと興味があって、本屋の週刊人気ランキング
第6位のところにあった本書を手に取った次第です。
あと伊坂幸太郎さんが帯の推薦文書書いてて、意外!
哲人と青年の対話形式で、フロイト、ユングと並ぶアルフレッド・アドラーの
心理学について、学ぶことができます。アドラーは人間の全ての悩みは
対人関係の悩みであり、自分と他人の課題を明確に分けて捉え、例え
他人に嫌われても(承認欲求を満たされなくても)、他人に貢献することで
共同体に属していると実感出来れば幸せ・・・。こんな感じかな、おおざっぱ
にまとめると。
タイトルにもなっている嫌われる勇気、っていうのは、自分は自分で最善と
思われるところまでは行動するけど、それをどう評価するかは他人次第で
自分ではどうにもできない。他者の評価を気にかけないというのは、嫌われる
かもしれないというコストを、自由の為に支払っているということ。
わかる。話はすごくわかるし、とかくSNSでも何でも他人からいいね!され
たがって承認されたがっている現代人の兆候を鑑みても、必要な考え方
だし、私個人としても理解できる。自分は自分らしく、他人の評価なんて
気にしないぜ!なんてかっこいいよね。
でも、それを実践できるのかっていうと、ねえ?実際上司から嫌われて職場で
仕事できるかって言えば、かなりの覚悟がいるよね。まあそのための「勇気」
なんだけど、肝心の勇気を出す為の方法は書いてないからなあ。
でも、色々迷っていたとき、考えが整理されて少し背中を押される気持ちには
なるかもな。
読みやすかったし!
« 「MASOCHISTIC ONO BAND 2015 Live tour」 | トップページ | 映画「ガタカ」 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「嘘があふれた世界で」(2024.10.02)
- 浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(2024.09.15)
- 梨「かわいそ笑」(2024.08.11)
- 清水 杜氏彦「うそつき、うそつき」(2024.07.28)
- 貴志祐介「天使の囀り」(2024.07.21)
« 「MASOCHISTIC ONO BAND 2015 Live tour」 | トップページ | 映画「ガタカ」 »
コメント