高尾滋「ゴールデン・デイズ」
急変した祖父の入院する病院で地震に見舞われ、階段から転落した光也。
気が付いた時に目の前に居たのは、祖父の友人の若かりし青年時代だった。
大正時代にタイムスリップした光也は、失踪したその時代の祖父に代わって
失踪の謎、そして祖父の残した「仁を救ってくれ」という言葉の意味を追って
いく―。
まぁ泣きましたね、最終話!
光也・仁・慶光の関係を中心に、姉の百合子や仁の妹の亜伊子、光也と
同じく現代からタイムスリップして違う決断をした慶。
互いを想いあう関係がじんわり暖かくて、切なくて。
まぁ仁と光也・慶光の関係はちょっとホモというかブロマンスなんだけど、
仁がそういうの越えて2人のこと好き過ぎるから、なんかそんな枠組みで
括れないところあります。
最後の瞬間に至っても光也は仁のこと親友としか思ってないんだけど、それ
でもこれでもう二度と合うことが出来ないと思ったからこそ、仁の行動を受け
入れたんだろうしなあ。
愛宕山での別れのシーンは切なくて切なくて。
光也があの時代に居た長くはない時間において、共に過ごした時間が時を
超えて、過去からも未来からもお互いを救ってるというのが泣けるのだよ…。
光也の「幸せになれ」って最後の言葉を胸に、戦地で「この記憶がある限り、
私はもう一生幸福なままだろう」と想いを馳せる仁、尊い…。
文庫版書き下ろしのエピソードもいい。あれ、仁の手紙は慶光宛てなんだよね?
そのラストが「光也、世界は美しい」だからな!お前のいる未来につながる世界
は美しい、が本来の言葉なんだろうかと勝手に妄想。
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