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3/19S「さよならソルシエ

【原作】穂積「さよならソルシエ」(小学館)
【脚本・演出】西田大輔 【音楽】かみむら周平 【振付】エムジェイ
【出演】
テオドルス・ファン・ゴッホ役:良知真次 
フィンセント・ファン・ゴッホ 役:平野良(W主演)
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役:土屋シオン
エミール・ベルナール役:小野健斗 ポール・ゴーギャン役:Kimeru
ムッシュ・ボドリアール役:窪寺昭 ジャン・ジェローム役:泉見洋平


原作は数年前に「この漫画がすごい!」女性編で1位を取った漫画。
19世紀末のパリを舞台に、画商テオとその兄で無名の画家であった
ゴッホとの確執と絆、当時の権威と保守に満ちた画壇を打ち壊さんと
する若者たちの姿を描く。

原作が漫画なんで、所謂2.5次元物に該当すると思うんだけど、なんか
それだけで表現するの勿体ない作品だった。
原作の持つ重さ、19世紀末の華やかなパリの芸術界隈の底に沈殿する
労働階級の画家たちの持つ熱意、何よりゴッホ兄弟の確執と互いへの
執着、想いが、静かに、確かな実力のキャストたちで描かれていたなあ。
原作単行本2冊分の話を丁寧に拾いつつ、終盤のテオの感情面を更に
掘り下げて、兄弟の情念をじっくり表現した作り。
ピアノ生演奏一本だけで歌うキャスト、特に主演二人の歌唱力も素晴
らしかったし、敵役となる泉見さんのジェロームの狂気じみた歌もさすが
だった。泉見さんがいてくれて、やっぱりこの舞台に重厚感が加わったと
思う。帝劇キャストの重みよ…。

歌は正直、平野くんも良知くんも舐めてたすみません、って感じ。
良知くんの低いでも意志の強い歌声、平野くんの透明感のある優しい伸び
やかな声、どちらもキャラクターにぴったりあってた。「モンマルトルの丘」
で、画家たちが「キャンバスに描く夢」と歌った後に、テオとゴッホが「幼き
2人の夢」って互いを見合って歌うのとかも可愛すぎたかな。
「ギフト」と「手を」は泣けた。テオが兄は自分の人生そのものだったと語る
一方で、最後の手紙で明かされる兄の気持ち「君こそが神様の与えて
くれた、自分へのギフト」を知って、兄を死に追いやってしまったのでは
ないかという後悔から、また再び2人の夢に向かっていこうとするシーン、
良知くんほんと熱演だった。
良知くんのテオは、原作で読んだ時よりも感情的なテオで、兄が才能の
無駄遣いをしていることに憤るシーンや教会での兄との和解シーンは、
普段の辛辣で冷やかにも見えるテオとの対比が鮮やかで、その分
兄への想いが浮き彫りになってよく見えた。

ゴッホの死後、兄の虚構の人生を作ると決めた後のテオはそれはそれは
強かったけど、いざ戯曲家から語られたゴッホの偽物の凄惨な人生を
聞くと、衝撃でよろめいてしまって、でも最後には立ち直って更に過激な
スパイスを付け加えようとする芝居良かった。

とにかく、もう一度観たかったというのが感想。BD買う!

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