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なんでもない日バンザイなつぶやき

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三浦しをん「光」

三浦しをんを読むのは「舟を編む」から2作目。
辞書作りを暖かくて丁寧な目線で追う「「舟を編む」とは違い、作者いわく
「日常の中の暴力」を描いたとのこと。
ここで言われてる暴力って、故郷を襲い島を壊滅状態にした津波なのか、
救われることのない輔が受ける虐待なのか、日常に取り残された専業
主婦の絶望なのか。

でも一番自分が感じたのは、報われることのない思いが踏みにじられる
ことじゃないかなってこと。美花と信之、信之と輔、信之と南海子。相手へ
の想いはどれも純粋な行為だけじゃなくて打算も下心もあったけど、一つの
愛ではあったわけで、それらが、相手の、文字通り心無い行動に裏切られ、
踏みにじられる。
報われない想いの中で暴力に対しては暴力で対抗していくしかないと、
彼らは知って行く。
でも日常を生きる南海子だけは自分の手に入れた夫の秘密を「暴力」と
して、夫と共存していくことを選んだのが、リアリティあって良かったです。
南海子の娘の描いた白い太陽について、輔が「あんたの娘が描いたのは
夜空の月なんじゃないか」と故郷の島で見た白い月が照らす道の話を
するシーンは、なんか素敵でした。

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