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桜木紫乃「星々たち」

初めての作家さん。
作者の出身地である北海道を舞台に、咲子、千春、やや子の母娘3代の
女性が歩む、薄暗い灰色の雲と重い積雪、淫靡な性と運命に振り回される
人生を、本人または他者からの視点による中編で描く。

自分では普段手に取らないタイプの作風でした。彼女たちの人生は、何かを
追い求めるわけでもまく、読者が何らかの答えに辿りつくわでけもなく、柳の
ように揺れる彼女たちの生きざまを、様々な立場の目で見つめて行く。
特にメインとなるのは千春ですが、たいして美人ではなく痩せていて、ただ
胸がはちきれんばかりに大きいっていう設定がね。あーわかる。男が「この
女なら手を出しても支障がない」って判断して、結果男が絶えないタイプだ
って感じ。そんな千春のことを近所のおばさんが、皮をむくまで腐っていること
がわからない玉葱に例えているのとか、女ならではの女の厭らしさ(性的な
意味ではなく)に敏感なとことか良かったです。
全体的に心理描写の上手い作家さんで、他にも「体は義務で心は体裁で動く」
とかの表現も好きでした。

決して明るい話はないし、彼女たちの歩む薄暗い人生は自業自得のところも
あるんですが、最後にやや子には救いが見えたね。

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