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舞台版「ロードス島戦記」

監修:水野良/作・演出:園田英樹
パーン:菅谷哲也/ディードリット:多田愛佳/エト:ピコ/スレイン:佐奈宏紀
ウッド・チャック:汐崎アイル/ホワイト:橋本真一/ギム:深沢 敦
アシュラム:辻凌志朗/バグナード:成松慶彦/チャーム:水希 蒼
ミャーム:大林ちえり/ファーム:今川宇宙/パーン母親:八坂沙織
カーラ:月船さらら/ベルド:長江英和


私のファンタジー小説の原点「ロードス島戦記」。
原作小説もTRPGのリプレイ小説も美麗なOVAも大好きで、学生時代に何度も
読んだり見たりしました。ここで、この時に舞台化するとは驚きだよ。
ファンタジー世界の実写化はハリウッド映画レベルのクオリティじゃないと叩か
れることがわかりきっている昨今。実際、パーンやディードリットのビジュアルが
発表された時は、あ~やっぱり難しかったですよね~って思ってしまいました。
特にディードリットは、永遠の妖精、金髪碧眼の見目麗しいエルフだからね。
演じた子がどうこうっていうんじゃなくて単に日本人には再現が難しかったと思う。

でも舞台の中で動いている姿を見てみると、ずっと見やすくはなってたなとは
思いました。それに、いくつかのキャラクターについては本質を掴んでる。
1巻の最初の頃のパーンの若さ故の思慮のない無鉄砲さ、エトの怜悧でいて
親友思いで献身的な姿、ちゃんと年相応の落ち着きと賢明さが見えたスレイン。
ディードはもうちょっと品があった方がいいかな…ちょっとごく普通の可愛い女の
子って感じだった。悠久の時を生きつつ、この時点では世間知らずの生意気
ディードで居て欲しかったな。ごめん私、ディード大好きだから厳しくなっちゃうん
ですわ(笑)。ギムももうちょっと重みが欲しかったぁ。ウッドチャックの存在は逆に
舞台ではいい感じに物語に軽さとテンポを添えて与えてくれましたね。ヴァリスの
宴会での独白が無いと、なんで最後に突然裏切ったのかはわかりにくかったとは
思うけど。あ、フィアンナ姫は問題外で…あのキャラ変意味あった?
マーモ側はカノンを滅ぼした時の様子やカーラとベルドのやりとりなど、原作に
ない、補完的なエピソードが持ってきたのも興味深かったです。辻くんのアシュラム
は美しかった(笑)。出番もっとあっていい…。

あと、思ったより歌が多くて上手くてミュージカルしてました。ただ1巻の話を2時間
くらいで収めるのにこんなに歌に時間割いてて大丈夫か…と思ってたんですが、
1幕の時点でフィアンナ姫の誘拐を知るところまで。2幕では、カシュー王こそいない
ものの、最後のレイリア復帰とウッドチャックの逃亡まで。最後までやったな!
カーラはファーンと顔見知りなんだよ6英雄だから。だから「おぬしがファーンか」
なんて言わないんだよ~とか細かいところは原作オタクとして気にはなりましたが、
長い小説1冊分の話をかみ砕いて繋いで、不自然にならないよう纏められれたと
思います。
ただ、演出の問題だと思うんですが、立ったまま喋るだけの芝居が多くてもったい
なかった気もします。もっと殺陣や映像だけに頼らない戦闘シーンも見たかったな。
映像効果は結構立体的に見えて良かった部分もあるんだけどね。

配信で見たせいか、みんなが言うほどテーブルクロス舞台ではなかったとは思い
ますが、やっぱりファンとしてはもっとクオリティを求めてしまうところだなぁ。

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