2/10S「ラブ・ネバー・ダイ」
出演:ファントム:市村正親 クリスティーヌ:濱田めぐみ ラウル:田代万里生
メグ・ジリー:咲妃みゆ マダム・ジリー:香寿たつき グスタフ:大前優樹
メグ・ジリー:咲妃みゆ マダム・ジリー:香寿たつき グスタフ:大前優樹
昨日はテニミュでドンドンドドドン!勝ったモン勝ちや!ってなってたのに今日は
「オペラ座の怪人」続編の「ラブネバーダイ」観てしんみりしたので、精神に緩急の
差つきすぎている昨今です。
さて、「ラブネバーダイ」は「オペラ座の怪人」本編から10年後をALWが作曲・脚本
(脚本はALW一人じゃないけど)を手掛けて描いた物語です。本編の原作者である
ガストン・ルルーの作じゃないので、正式な続編とは言わないかもしれないんだけど
世界的な大ヒットとなったALWミュージカル「オペラ座の怪人」の続編って感じかな。
物語の概要としては、オペラ座事件の後に失踪したファントムはジリー親子に匿われ
ニューヨークでコニーランド一帯の経営者になってるんだけど、そこのショーに
ラウルのギャンブルで失敗して金が必要になった妻のクリスティーヌが夫妻の子で
あるグスタフを連れて歌を歌いにやってきて、彼らが10年間溜めてきた澱んだ
想いが浮き彫りになっていく話。
本編から絶妙に取り込まれている音楽・所作、マスカレードや劇中劇のドンファンの
舞台に通じるコニーアイランドの美しも淫靡で退廃的なショー。久しぶりの生オケも
堪能できました。
ニューヨークでコニーランド一帯の経営者になってるんだけど、そこのショーに
ラウルのギャンブルで失敗して金が必要になった妻のクリスティーヌが夫妻の子で
あるグスタフを連れて歌を歌いにやってきて、彼らが10年間溜めてきた澱んだ
想いが浮き彫りになっていく話。
本編から絶妙に取り込まれている音楽・所作、マスカレードや劇中劇のドンファンの
舞台に通じるコニーアイランドの美しも淫靡で退廃的なショー。久しぶりの生オケも
堪能できました。
あ
御年69歳の市村ファントムから濱めぐクリス、おそらく10歳そこそこの子役ちゃんまで
歌凄すぎて(上手い以上に凄い)最高だった。相変わらず半音上がったり下がったりする
美しい不協和音の名手ALWの曲を感情を込めて歌いこなせるの本当に凄い。
市村さんのファントム、後半に向けクリスだけじゃなくグスタフにも強い感情が向かって
いくのが歌にも響いていて素晴らしかったな。市村ファントム、聞けて良かった。
子役ちゃんも歌唱シーン多くて、ボーイソプラノで市村ファントムと一緒に歌えるだけの
実力あるからすっごいよね。濱めぐさんのクリスは予想通り力強かったけど、あんなに
無垢でか弱かった彼女も10年経ち子を持つ母になったから変わったのかもしれないね。
歌凄すぎて(上手い以上に凄い)最高だった。相変わらず半音上がったり下がったりする
美しい不協和音の名手ALWの曲を感情を込めて歌いこなせるの本当に凄い。
市村さんのファントム、後半に向けクリスだけじゃなくグスタフにも強い感情が向かって
いくのが歌にも響いていて素晴らしかったな。市村ファントム、聞けて良かった。
子役ちゃんも歌唱シーン多くて、ボーイソプラノで市村ファントムと一緒に歌えるだけの
実力あるからすっごいよね。濱めぐさんのクリスは予想通り力強かったけど、あんなに
無垢でか弱かった彼女も10年経ち子を持つ母になったから変わったのかもしれないね。
あ
北澤ラウルと高井ファントム目当てで「オペラ座の怪人」通いまくったから、その後
を描く本作は感動したり突っ込みいれたくなったり解釈違いです!ってなったり忙し
かったです(笑)。
解釈違いとして、10年のうちにそういう変化もあったかもと思うのはラウルとメグ。
メグの闇落ちとラウルのクズ化は、まあ若くて自我が揺らぎがちな時にあんな怪人に
出会ってしまったらそういうトラウマというか傷も負って変わってしまっていく
こともあるのかもしれぬ。
逆に違和感を感じたのはマダム・ジリー。マダム・ジリーはオペラ座本編ですでに
同情からファントムを影ながら助けつつも遂に行き過ぎた彼を止めるためにラウルを
地下へ案内する女性だったから、こう今更「10年間もファントムに尽くしてきたのに
ないがしろにされる」って発想にならない気がするんだよなぁ。
そしてクリス。これは人に拠って解釈分かれるとは思うんだけど、私の中でクリス→
ファントムは究極の魂の共鳴+父性で、恋愛感情ではないんですよね。恋愛的な
意味で好きだったのはやっぱりラウルで、だから一度地下に導かれた後もラウルと
AIAOYを歌うんだと思う。ただそれ以上にファントムとの共鳴してたわけなんだけど。
だからクリスがファントムの子を身ごもった(=グスタフ)ってのがまず解釈違いだし
舞台で歌うかどうかというファントムとラウルの賭けで、クリスが一緒に生きていく
相手としてファントムを選ぶ(最愛の子グスタフも陽の当たる道を歩けなくなる)のも
解釈違い。
なんだけど、ファントムとクリスの血を引くグスタフが、さながら本編の「オペラ座の
怪人」のシーンのようにファントムに歌の才能を引きずり出されるシーンはゾクゾク
するほど良かったので、まあしゃーないっすわ。
そしてみんなのラブがネバーダイだから結果クリスがダイっていう結論にならざるを
得なかったんだなあ。
を描く本作は感動したり突っ込みいれたくなったり解釈違いです!ってなったり忙し
かったです(笑)。
解釈違いとして、10年のうちにそういう変化もあったかもと思うのはラウルとメグ。
メグの闇落ちとラウルのクズ化は、まあ若くて自我が揺らぎがちな時にあんな怪人に
出会ってしまったらそういうトラウマというか傷も負って変わってしまっていく
こともあるのかもしれぬ。
逆に違和感を感じたのはマダム・ジリー。マダム・ジリーはオペラ座本編ですでに
同情からファントムを影ながら助けつつも遂に行き過ぎた彼を止めるためにラウルを
地下へ案内する女性だったから、こう今更「10年間もファントムに尽くしてきたのに
ないがしろにされる」って発想にならない気がするんだよなぁ。
そしてクリス。これは人に拠って解釈分かれるとは思うんだけど、私の中でクリス→
ファントムは究極の魂の共鳴+父性で、恋愛感情ではないんですよね。恋愛的な
意味で好きだったのはやっぱりラウルで、だから一度地下に導かれた後もラウルと
AIAOYを歌うんだと思う。ただそれ以上にファントムとの共鳴してたわけなんだけど。
だからクリスがファントムの子を身ごもった(=グスタフ)ってのがまず解釈違いだし
舞台で歌うかどうかというファントムとラウルの賭けで、クリスが一緒に生きていく
相手としてファントムを選ぶ(最愛の子グスタフも陽の当たる道を歩けなくなる)のも
解釈違い。
なんだけど、ファントムとクリスの血を引くグスタフが、さながら本編の「オペラ座の
怪人」のシーンのようにファントムに歌の才能を引きずり出されるシーンはゾクゾク
するほど良かったので、まあしゃーないっすわ。
そしてみんなのラブがネバーダイだから結果クリスがダイっていう結論にならざるを
得なかったんだなあ。
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