有栖川有栖「こうして誰もいなくなった」
有栖川有栖の短編集。ミステリに限らずホラー、ファンタジー、ブラックユーモアと
内容も長さも様々。
個人的に面白かったのは書店の店長が店内で起こる不思議な現象を解き明かす日常系
ミステリ「本と謎の日々」、ラストが効いている「劇的な幕切れ」、それにやはり
ミステリ心が刺激される表題作の「こうして誰もいなくなった」ですね!
あとがきで有栖川先生が全作解説してくれてるのもいい。
それと改めて思ったんですけど、私「不思議の国のアリス」はテニエルの絵も
ディズニーのキャラもアリスモチーフもすっごく可愛くて好きなんだけど、アリス系の
お話そのものはあまり、というか何もしてない人が理不尽な目に遭ったり割り切れ
ない不条理物ってあまり得意じゃないんだなあ。だからこそ、すべてつじつまが合う
ロジックミステリが好きなのかもな。
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