映画「ヒメアノ〜ル」
古谷実原作漫画の実写化。
おススメのホラーという記事の中で紹介されていた作品だったのですが
ホラーというよりサイコサスペンスって感じかな。
前半はモテなく冴えない男性二人の恋愛にまつわるコメディ調、後半は
それまでの中で同時並行で進行していたシリアルキラー森田が中心と
なるサイコサスペンス調の展開。ちょうど後半になってやっとタイトルと
OPが始まるので、前半のコメディ風なパートまでがアバンだったんだなと
わかる。殺人シーンのグロさは結構リアルなので年齢制限あり。
森田剛演じる森田のサイコパスっぷりが凄くて、それは自分を馬鹿にした
通りすがりの女にも屈強な警官にもためらいなく包丁を突き立てるような
部分じゃなくて、会話の中で明らかにすぐわかる3秒前の発言について
息吸うように嘘をつくところ。生気の薄い目。
「アイツいつも挙動不審だったんだ」「いつも?この前は初めて来た店
だって言ってたけど、いつもってことはよく来てたの?」「は?いつも
なんて言ってないけど」みたいな飲み会のシーン。こいつやっべーな感が
まずここでヒシヒシと伝わるよね(喫茶店での再会シーンではまだ先輩と
森田どっちが嘘ついてるのか確証がない)。
森田は捜索に来た警官殺したりもしたけど、基本はそこまで懸命に犯行を
隠してないし、その場その場で邪魔になる人間を始末してきただけだよね。
(だいたい本気で犯行を隠したいなら殺した相手の家でのんびりご飯食べ
たりしないよな)。
フィジカルや頭脳が特別に優れているわけではない森田がこれまで犯行を
重ねられてきたのは、先述のためらいのなさだとは思うけど、所謂無敵の
人なんだろうなぁ。
原作では描かれている森田の内面、痛みが映画ではカットされているとの
こと。代わりに?森田が岡田と家に遊びに行くくらい親しい友人だった
という。それと、原作では森田は生まれながらの社会不適合者だったそう
だけど、映画ではあの屈辱的ないじめが森田の心を歪めたんだなあ。
それと、道の犬を避けて車を大破させたのも、岡田が遊びに来て母親に
麦茶をねだったあの日に庭にいた飼い犬の存在があったからなんだろうね。
あと話に関係ないけど、私ですら帰宅して開錠後にドアを開ける際は背後に
気を遣うのに、防犯意識!て思ってしまった。
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