今村昌弘「屍人荘の殺人」
大学のミステリ愛好会の探偵気取りの変り者の先輩。
ワトソン役を自認する語り手の後輩の男子学生。
彼らが招かれる映画同好会のペンションでの合宿…
何やら過去に曰くがありそうな個性的な登場人物たち
導入は私たちがよく馴染んだテイストです。
ペンションをクローズドサークルにせしめた設定こそ特殊ファンタジー
要素があるものの、そのルール下で起こった殺人事件については
きちんと論理的で、ちゃんとミステリーしてるって感じ。
ミステリーとしての部分とこの特殊設定故に彼らに迫った危機感が
いいバランスで両立してて読みやすく面白かったです。
しかし明智さんは何だったんだ…
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