原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演
ロミオ:小関裕太 ジュリエット:奥田いろは(乃木坂46)
ベンヴォーリオ:石川凌雅 マーキューシオ:伊藤あさひ
ティボルト:水田航生
死のダンサー:栗山廉(K-BALLET TOKYO)
キャピュレット夫人:彩吹真央 乳母:吉沢梨絵 ロレンス神父:津田英佑
モンタギュー卿:田村雄一 モンタギュー夫人:ユンフィス
パリス:雷太 ヴェローナ大公:渡辺大輔 キャピュレット卿:岡田浩暉
古典、悲恋もの…と、小関裕太君主演でなければチョイスしなかったで
あろう本作、すいません舐めてました…めちゃくちゃ良かったし、ラスト
泣いた…(ちょろい)
物語の大筋はご存知「ロミオとジュリエット」なんだけど、ところどころ
現代ナイズされていて、スマホやメールのある世界だったり、衣装も
大人たちは中世ヨーロッパ貴族の服装なんだけど、若者たちの衣装は
モンタギューが青デニムベースのストリート風、キャピュレットは赤黒の
ゴシック風だったり。背景もビルがあったりドラッグもあったり。
ティボルトとキャピュレット夫人が出来てたり、ティボルトがジュリエット
のこと好きだったりはオリジナルかな?
ところどころロミジュリをモチーフにした「ウエストサイドストーリー」
の知識と混在してたところもあり、「COOL!」風のモンタギューと
キャピュレットのダンスとか本家へ逆輸入してるのかなって思ったり。
そういえば、ウエストサイドストーリーでアニタがジュリエットのメッセンジャー
として乗り込んだ時に乱暴に扱われるの、今回ジュリエットの乳母が
モンタギューのたまり場に行って雑に扱われるのと、たぶんオマージュに
なってて、どっちもむかついたの思い出したわw
ロミジュリ最大の悲劇って、ジュリエットが仮死の薬を飲んだことを
ロミオが知らずに死んでしまうことなので、スマホやメールがあったら
そのすれ違いも解消される?って一瞬思ったんだけど、スマホあっても
それが見られなきゃ意味ないんや…報連相ちゃんとせなあかんねん…
小関ロミオがめちゃくちゃ良くて、評判いいの納得だった!作中で言われてる
「優しくて」「ぼーっと考え事して」と言及されるロミオ像が小関くんの
醸し出す雰囲気とぴったりだった。
ここ最近の出演作の中では一番自然というか、彼の生来の魅力が発揮されて
いるという印象。
モンタギュー家ってキャピュレット家と違って家族仲悪くないし、ジュリエット
ほど家の都合を押し付けられてる様子もないから、本当に家族にも友人にも
愛されて育ったロミオなんだなって。
だから死の影に怯えたり、後半の苦悩やマーキューシオを殺された時の
憎しみの瞬発力が凄くてギャップめちゃくちゃある!優しい温和な人が
狂気の激昂にかられた瞬間というか。
ジュリエットはなんていうかもう終始声から動きから衣装から全部可愛かった!
小関くんとは年齢差?も身長差もあって、カップルめちゃよき。
小関くんは相手ジュリエットによって歌い方変えてるという話もあるので
もうお1人のジュリエットの時も見てみたいと思ってしまった
石川ベンヴォーリオがジュリエットの死をどうロミオに伝えたらいいか
悩みながら歌ってたシーン、モンタギュートリオ3人が遊園地でチュロス
食べてたり飲み屋でウェ~イしてる写真が背景に映るのちょっとおもしろw
でも親友二人失って一人生き残るヴォーリオ可哀そうだよね…
温和で天然なロミオと少し気の強いマーキューシオの間でちょっとお調子者
っぽい彼の存在は重要だったに違いない。
泣いたと書いたけど、私の場合悲劇(この話で言うなら二人の死)より
それを悼む人々の描写が涙腺を刺激するんだよな…。ジョジョ2部も
シーザーの死より、あの強きリサリサ先生の嗚咽で泣いてしまうもんな…
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