「仄暗い水の底から」
youtubeの期間限定無料配信より。
湿度MAXじっとりホラー映画です。
ある団地に引っ越してきた母娘がかつてその部屋に住み行方不明になった
少女による水に纏わる怪異に襲われるお話。
いやぁ、生活に密着した「水」の怪異って怖さもさることながら生理的な
嫌悪感みたいの凄いよね。飲み水とかさぁ。マンションや団地の屋上の
貯水槽って絶対怖いよね。
主人公で黒木瞳が演じる母親が、過去に精神病院に通っていたり現在も
離婚調停で親権を巡って神経質になっていたりと精神不安定な様子も
序盤から描かれているから、途中から怪異に襲われても「なんか疲れ
てるのかなー」みたいにあんまり相手にしてもらえなくて、ついに一度
引っ越そうとするんだけど、有能で親身になってくれる弁護士さんが
なまじついてくれたから、「この人と一緒に頑張ろう」みたいに引っ越しを
やめちゃったの悪手だったよなあ。そしてクライマックスの肝心のときに
弁護士は連絡繋がらないんだもんよ。
まあ親権を取るために娘の精神的な負荷になる環境変化を避けるためって
いうのもわかるんだけどさ。
あとこのお話で怪異の正体である女の子は、両親の不仲で寂しい思いは
しつつも、死因は事故死だし、行方不明後も引っ越さず同じ団地に
居続けた父親もいたし、恨みが原因じゃあきっとないんだよね。
ただただ、母を奪いたかっただけで。
主人公が娘のために自分の身を女の子に捧げるラストは切ないと言われて
いたけど、昨今の人間が不条理に対して抵抗するホラー映画ばっかり見て
きたから、やっぱり理不尽!って思ってしまう。
でも、結局父親に引き取られたであろう娘がそれなりに幸せそうな
高校生活を送っているのをみると、主人公目線ではろくな父親ではなかった
父も、実際はそんな悪い人でもないんだろうな。
最後、ちゃんと娘が母を思い出せたのはよかったよ
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