書籍・雑誌

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」

久しぶりに本を読みました。好きな作家の1人伊坂幸太郎は
軽快で読みやすい文章と少しひねった設定のバランスが
ちょうど良くて、新刊が出るたびに気にはしていたのですが
なかなか読めず…。

契約先の画商との関係に悩む女性画家、泥棒、互いの配偶者の
殺害を計画する不倫カップル、新興宗教団体の信者…それぞれの
物語が交錯して影響しあい、最後にこの小説自体に仕掛けられた
ある種のトリックにニヤリとさせられる、そんなお話。小説にしか
できないことをしてくれるのが楽しいです。

美学をもった泥棒・黒澤がかっこいいですね。この黒澤は以前
読んだ同作者の別作品にも出てたらしい…。読んだはずなのに
気付かなかった…。

世の中不景気だなんて、幻想ですよねーってくらいの混雑っぷりの
池袋に行ってきました。いつの間にか池袋西武のデパ地下って
改装終わってたんですね。見慣れない店とかもあって新鮮。
その他の感想としては試食増えましたねって感じだ(笑)。
生ハム美味しかった!
歩き回って疲れました…。

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私たちのお弁当 (クウネルの本)

私たちのお弁当  出版社: マガジンハウス

この本の魅力は、料理のプロではない普通の人達の日々の
お弁当が、本人達のちょっとしたこだわりと一緒と大きな
写真と一緒に載っているところです。
スピード重視な人もいればマクロビを心掛けてる人もいたり、
同じもの毎日でも平気だからずっと副菜はブロッコリーとか、
お弁当箱にも個性が出て、ほんと見てるだけで楽しい!
料理家の見た目綺麗なお弁当とかじゃないぶん、親しみも
沸いちゃいます。
人のお弁当って結構気になっちゃうよね。ああ、彩りにそう
いうの使ってんだーとか、卵焼きには砂糖じゃなくてみりん派
なんだーとか。

レシピも多少載ってますが、あくまでおまけのようなもの。
まぁレシピは、最近はネットのクックパッドなどでいくらでも
見つけられますから。
どっちかっていうと、お弁当づくりのテンション上げたい時に
眺める本、かな。
そんな私の今日のお弁当はポテトサラダと、野菜と豚肉の
味噌炒め。無理をしない、が強いて言えば私のお弁当の
こだわりかなー。

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「チーム・バチスタの栄光」海堂 尊

以前「このミス」(「このミステリーがすごい!」)で話題に
なったとき、最初にタイトルを見て勝手にコーヒーショップの
展開に成功した経営者の話と思い込んでました。

ええ、バリスタと勘違いしてました。

まさかメディカルミステリーだったとはいがいです!(馬鹿)。

正直途中の専門用語で書かれた説明部分は流し読みして
しまいましたが、各キャラクターが立っていたのと、主人公
コンビが容疑者にした聞き取り調査のパッシヴ・フェーズ、
アクティブ・フェーズについてのやりとりが面白かったので
楽しく読み進めることはできました。
クライマックスはしっかりミステリーらしさがありましたね。

ただ、メディカルミステリーだけに、誰にも無理だと思われて
いたのにこんな抜け道があったのです!と言われても
へー…としか言えないのが何とも(笑)。もう少し説明部分も
しっかり読んでたら違ったのかもしれん・・・。

いまテレビドラマでOA中なんですよね。映画では主人公の
性別を男→女にして男女コンビにしたみたいですが、阿部寛の
白鳥は絶対TRICK上田になってるはずだ!

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高畑京一郎「タイム・リープ~あしたはきのう~」

昨日久しぶりにお腹がすきすぎて眠れないという体験を
しました…。その反動で今日はちょっと食べちゃったなぁ。
で、明日はもっと食べることになる予定なんだけど(笑)。
でも地味に体重落ちてます。-5kgくらいはいってるんじゃ
ないかなー。

今日読んだ本。「タイム・リープ~あしたはきのう」

ごく普通の女子高生・鹿島翔香はあるとき昨日の記憶を
喪失していることに気づく。そして昨日の日記には自分の
筆跡で書かれた見覚えのない文章が。
「あなたは今、混乱している。若松くんに相談しなさい」。
翔香は学校一の秀才・若松和彦と共にこの意識だけの
時間移動タイム・リープに挑む…。

高校生ぐらいの頃に読んだのですが、ちょっと今読み返して
います。
分類的にはライトノベルに入るのかもしれないのですが、
タイムトラベル物、SF物としても非常に評価の高い作品です。
綿密に組み上げられた時間のパズルがカチッカチッと
はまっていく快感がたまらないんですよねー。たしかこの年の
「このミス」(「このミステリーがすごい!」というミステリー専門
ランキング本)でも挙げている人もいたぐらいです。
若松くんの頭の良さがかっこよいんだなー!

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「空中ブランコ」奥田英朗

奥田英朗「空中ブランコ」

どこかで「直木賞受賞作品舞台化」という文字を読んで図書館で
手にとりました。
子どものように無邪気でどこか憎めない精神科医・伊良部の元を
訪れるのは、スランプに陥った空中ブランコ乗り、先端恐怖症の
ヤクザ、書けなくなった女性作家、一塁に送球できなくなったプロ
野球選手、義父のヅラを外したくなる衝動に襲われている婿・・・。
最初はみんな、やたらと注射をしたがったり、現場に土足で踏み
こんでくる伊良部のハチャメチャさに呆れるものの、次第にそれ
ぞれの悩みの原点に気付き始める・・・。

義父のヅラ外したくなる医者の話はなんか笑えます。やりたく
なることがすべて小学生レベルっていうのが何とも(笑)。
それから女流作家の話は、本好きには胸に来ますね。愛子の
親友のさくらはかっこいい!自分の仕事に夢や誇りを持ってる
人は素敵ですねー。
彼や彼女らの悩みは、決して特殊な悩みじゃなくって、結構
私たちと身近なところにあるものなんですよね。
気だるげなFカップ看護婦マユミちゃんもいい味だしてます。

気になって舞台版のことをちょっと調べてみたら、坂元健児さんも
川原正嗣さんも吉田メタルさんも出るじゃん!サーカス団員の
役なのかな?

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「女王国の城」有栖川有栖

15年も待ったのだから、一週間くらいかけて読めばいいのに、
私の馬鹿バカ~!
ついつい二日で読んじゃったじゃないのさ!しあーせだった…。

ミステリー作家って文章が下手みたいに言われがちですが、
この人の文章はなんというか、読みやすくて上品だと思います。
北村薫は文章というか作風が上品なんですが、有栖川有栖は
透明感のある文章で書かれた描写や、作中キャラの話す柔らか
な関西弁のおかげで、ミステリー抜きにしても読んでて「面白い」
のですよね。

はぁ。それにしても、江神さんは相変わらず素敵すぎる。
たぶんもうタメくらいの年だとはなぁ。
もう存在自体が安心感の塊です。
江神さんが「オレンジ橙」のメッセージに込めた意味が自分にも
わかって、そこは私も「江神さん、褒めてください」でした。
あーでも自分で推理したのなんてそこぐらいだ(笑)。

そしてやっぱりフーダニットは最高!古臭かろうが何だろうが
「名探偵、みなを集めてさてといい」の世界ですよ。
そして被害者が殺害されたのが、Aが2階へ行った時ではなく
Bがトイレに消えた時でもなく、Cが買い物に行った時でしか
あり得ない(例え、ですよ)とばかりに論理で犯人を絞って
追いこんでいく、クイーンばりのフーダニット。
これは毎度のことながら爽快です!

以下ネタバレありです。

続きを読む "「女王国の城」有栖川有栖"

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女王国の城

江神シリーズ最新刊、有栖川有栖著「女王国の城」をゲット。
リアルに15年待たされたーーー!!良く待ったぞ私(笑)!

有栖川有栖には推理作家「アリス」と友人の犯罪学者火村が
活躍する『作家アリス編』と、大学生「アリス」とサークルの
先輩江神が活躍する『学生アリス編』の2つシリーズが
あるのですが、コンスタントに新作を発表し続ける作家編に
比べ、よりロジカルな推理を重視し一冊一冊のボリュームも
凄い学生編は、長編が3刊出版されてから、ずーーーっと
新作が出てなかったんですよ。

待ちくたびれていた大学時代、友人と大学のバルコニーで
無駄話をしていた時、向かいのベンチに座っていた先輩と
思われる男の人が一人、煙草の箱で野良猫をからかっている
姿を目撃したことがありました。
それを見た瞬間、それまで全く別の話をしていたにも関わらず、
「い、今の江神先輩っぽくない!?」「やっぱり!?私も思った!」
と大興奮したこともありました…。
野良猫が私たちには目もくれず、まっすぐその男の人に向かって
いったのもまた江神先輩ぽかったんだよー。
江神先輩は実写では香川照之が演じていて、ちょっと違いすぎる
イメージにがっくりきたこともありましたが、ほんと実写ならこの
時の男の人にやってもらいたかったくらいだ!
いや、碌に顔も見えなかったんだけど、雰囲気がね…。
夢見がちもいいところですが、二次元戦士たるもの瞬間的に
妄想くらい自在に描け!と同志Kも言ってました(確か)。
そんだけ待ちに待っていたというわけなんです(まとめた)。

はぁ~。単行本なんて買ったの久しぶりだぁ。
この分厚さ…ウットリ。
推理材料を全て提出された状態で織り込まれてる作者からの
「読者への挑戦」も健在のようで嬉しい!
この土日にやろうと思っていたこともいくつかあるんだけど、
中止中止~。引き籠って読書に勤しみます。

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「ファントム」スーザン・ケイ

イギリス旅行に向けて「オペラ座の怪人」を観るなら!と
貸してもらったのがこのスーザン・ケイの「ファントム」。

ガストン・ルルーの原作では明かされなかった、クリスティーヌと
出会う前のファントムことエリックの生涯を描いた一代記。
ミュージカルで観た人にはお馴染みの「母にも嫌いぬかれて
マスクで醜さ隠され」、作曲家で発明家で建築家でもある、昔
ペルシャで鏡の迷宮を作ったことがある、また原作本で最後に
出てきた「ペルシャ人」など、ファントムの人生を垣間見ることが
できる数少ないキーワードを一つ一つ丁寧に結んでいって、
彼の心の闇により深く触れています。

どうして彼がオペラ座の地下に潜むようになったのかなど、
背景がわかると舞台を見るときにもまた違った風に見られるかな。
でも舞台ではまるで誰からも愛されなかったみたいに言ってるけど、
クリスと会う前にも彼を愛した人はちゃんといたんだなぁ。

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「チョコレートコスモス」恩田陸

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本日のおやつ
パインのクルーシュ(左)と2種のグレープフルーツ(ホワイトグレープ
フルーツとピンクグレープフルーツ)のクルーシュ(右)。

夏はチーズケーキファクトリーでもこういうひんやり食べられる物 が
美味しいね~やっぱり。

で、本日読了の本。「チョコレートコスモス」恩田陸

伝説的なプロデューサー芹澤が新しく手がける舞台。
役者を両親に持ち、自身も役者として活躍する演劇の若きサラブレッド・
東響子はその主役を決めるオーディションが行われることを聞く。
その頃、とある公園で大学の演劇サークルが稽古をしていた。そこへ
佐々木飛鳥と名乗る少女が「入団させて欲しい」と頼み込んでくる。
演劇については全くの素人の飛鳥は、入団テストで類い希な才能を見せて…。



大好きな恩田陸の本なのですが、設定といい、これたぶんあの漫画の影響を
受けてるよなーというか、演劇物であの漫画の影響受けてない作品なんて
なかなか今日日難しいよね、なんて。それを隠そうとしてないので、いっそ
オマージュというか、潔くて素直に楽しめます。
実際、役者たちのパッションに引きずられて最後までダレることなく一気に読んで
しまいました。
アマチュア役者、プロの役者、脚本家、演出家などの目を通して、風になれと
言われれば風になり、生まれついての本能で役の本質を掴んでしまう飛鳥の
才能が描かれると、読んでる私も「お、恐ろしい子…!」と思わず白目に。

舞台のライブ感とオーデでの緊迫感も文章でしっかり表現していて、さすが。
劇中劇はオリジナルのものと古典スタンダードものがあったけど、どちらも
面白かった。演じる役者や解釈や演出などで、同じ脚本でもこんなに内容が
変わってくるのか!と。
毎回難題を出してくるオーディションとそれに自分なりの力で応えていく役者の
攻防にも息詰まる緊張感があって楽しい。
オーディションだから同じ内容のシーンを何度も読むんですが、全然飽きさせ
ないんだよね。
最後に演劇の素人であったはずの飛鳥がもう一人の主人公である演劇界の
サラブレッド響子に「あなたと同じところにいきたい」と言い放つ場面は、本当に
ぞくぞくしてきます。
出来れば続編で「チョコレートコスモス」の舞台も見たいけど、これも「紅天女」と
同じように、2人が演じているところを見るのは難しいのかな~(笑)。

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劇団ひとり「陰日向に咲く」

ずっと前から読もう読もうと思っていて、なかなか読む機会のなかった
この一冊。読み始めたら一気に最後まで読んでしまいました。
短編集なのですが、一つ一つのお話がちょっとずつ繋がっていて、
貸してくれた友人が「2度読んじゃった」と言ってた意味がわかりました。
話の繋がりを知った上で、もう一度読み返したくなるんですよね。
劇団ひとりは本作が処女作らしいのですが、文章のテンポの良さ、読み
やすさ、少しずつリンクしていく物語構成には、本人の文章力やセンスを
感じますね。

次回作…はあるのかな?

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