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5/20M「ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~

【原作】「NARUTO-ナルト-」岸本斉史(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【脚本・演出】児玉明子 【音楽】和田俊輔

【出演】
松岡広大(うずまきナルト役) 佐藤流司(うちはサスケ役) 伊藤優衣(春野サクラ役)
君沢ユウキ(はたけカカシ役) 藤田 玲(ヤマト役) 北村 諒(サイ役)
岡田亮輔(薬師カブト役) 大湖せしる(綱手役)  萩尾圭志(鬼灯水月役)
七木奏音(香燐役) 山口智也(重吾役) 林野健志(干柿鬼鮫役)
辻 諒(デイダラ役) 片山浩憲(トビ役)
白崎誠也 寒川祥吾 宮川 連 野間理孔 松林篤美 知念紗耶
悠未ひろ(大蛇丸役)
良知真次(うちはイタチ役)

演奏:土屋玲子(二胡) 加古臨王(和太鼓)

友人に取ってもらった席が3列目センターという!超いい席だった~ありがてえ!
前日に開幕したばかりにNARUTOを観てきました。NARUTOは初演は観たんだけど
再演は観てなくて、それ以来かな。
歌上手い人揃えてきただけあって突然のナルミュ(ミュージカル化)だったけど、
上手いと分かっていた良知さん岡田さん大湖さん悠未さんだけでなく、流司くんとか
も想像以上だったから、こりゃこの後流司くんミュージカルのお仕事ばんばん来ます
ね…ただでさえ売れっ子なのにと思わざるをえなかった!
ただ、なんというか歌の量は多いんだけど「ここで歌うか」って部分に曲を持ってくる
部分も結構あって、任務の説明シーンとかね。歌うよりセリフにした方が時間短縮に
なって、物語を描く部分にもっと時間が割けたんじゃないかなとも思った。
前作同様、原作数冊分を一気にまとめたダイジェスト仕様になっていて、原作未読
だと色々説明足りない!ご存知のテイで話が進む!ってなりましたし、児玉演出は
やはりショー要素強いって思いましたけど、なんというかこのイタチのエピソードは
物語としてのドラマティックな部分が強すぎて、それらを凌駕するものがありますね。

物語は1幕はカカシ班にヤマトとサイが加入して、サイが本当の仲間になるあたり
まで。2幕はナルトというよりうちは兄弟主役のていう舞台かなって感じ。
なんか裏切るのかなって勝手に思ってたヤマトはいい人だったし、サイも感情を
自覚できない素直クール系で、もっとめんどくさそうなサスケ相手にしてただけに
ちょろかった感ある!でも綺麗な顔で綺麗なおへそ出してるきたむーが、ちんこ
とか言ったり、「君は僕の死んだ兄に少し似ている…」みたいな心温まるシーンで
「それに、ちん…いやこれはいいか」って言うの面白くて!
2幕はほんとサスケVSイタチで。今日ほんといい席だったから、サスケとイタチの
最後の表情もよく見られて泣いてしまった~。おでここつんシーンはセリフは聞こえ
なくて、戦いの後にトビにイタチの真実を聞いた後、呆然としているサスケにイタチ
が優しい笑顔であの「許せサスケ。これで最後だ」と。いや泣くよあの表情!

カテコではイタチお兄ちゃんも楽しそうに笑っててほっこりしましたけどね!

5/13M「ダニーと紺碧の海」初日

【作】ジョン・パトリック・シャンリィ【翻訳】鈴木小百合【演出】藤田俊太郎
【出演】松岡昌宏 土井ケイト

松岡くんも40歳かあー!でも全然変わらない。私が直近で観た松岡くんの
舞台って2006年の「JAILBREAKERS〜ジェイルブレイカーズ〜」なんだよね。
その後の2,3本は見られてないから、生で彼を観るのはほんと久々。
ジェイルブレイカーズはコメディタッチだったけど、「TURE WEST」を回数見た
せいもあるけど、松岡くんって今回のような粗野で純粋な男の役の印象強いな。
翻訳ものに多いタイプの。本人も得意分野だと認識してるんだろうね。
だけど松岡くんの演じるこういった暴力的で野性的な男って、同時に子どもの
ように弱々しくて繊細な心を内包していて、終盤に向けてそのコアとなる部分が
剥き出しになっていく演技がやっぱり素晴らしい。

休憩なし1時間40分の二人芝居。ニューヨークのバーで出会った男女二人の
会話劇です。暴力性と感情をぶつけ合って、お互いにボロボロの傷だらけの
心を見せあいながら、認め、許し合っていくお話。
演じてる方もだけど、見てるこちらもエネルギーを消費する。生きづらい世界で
喘ぐように呼吸していた二人がお互いを求めあっていく、二人の感情の流れに
見入ってしまいました。
蝋燭、月がぽっかり見える窓の話、海の水面の揺らぎが舞台上の鏡から反射
してダニーに映るの。照明もとても綺麗でした。

4/29S「ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“勝者と敗者"」

[原案・原作]古舘春一 [演出]ウォーリー木下 [劇作・脚本]中屋敷法仁 / ウォーリー木下
■烏野高校
日向翔陽:須賀健太 影山飛雄:木村達成 月島蛍:小坂涼太郎
山口忠:三浦海里 田中龍之介:塩田康平 西谷夕:橋本祥平
縁下力:川原一馬 澤村大地:秋沢健太朗 菅原孝支:猪野広樹
東峰旭:冨森ジャスティン

■青葉城西高校
及川徹:遊馬晃祐 岩泉一:小波津亜廉 金田一勇太郎:坂本康太
国見英:有澤樟太郎 矢巾秀:山際海斗 渡親治:齋藤健心
花巻貴大:金井成大 松川一静:白柏寿大

■音駒高校
孤爪研磨:永田崇人 黒尾鉄朗:近藤頌利

■烏野高校 OB
嶋田誠 山口賢人

■烏野高校 顧問・コーチ
武田一鉄:内田 滋 烏養繋心:林 剛史

あのキャラが3次元に…!っていう補正のかかった初演よりもかなり良い舞台に
進化したなあと思います。(前回公演は観てません)
一部で演出の仕方について不評な部分もあったようですが、私は気にならなかったな。
とにかく音楽と照明、それに試合の描写の手数が増え、また安定もしたと思う。
テニミュみたいに試合、というかスポーツの描写で一つのメインとなる表現形式が決まると、
観てるこっちも理解しやすいんだよね。その基本パターンに加えて他のやり方での試合
描写の種類が増えると際立たせたいシーンが生きるんだと思う。
それに、話を完全に試合のみに絞っているのも良かった。3セットを3幕で。初演時は
日向影山の入学からエース復活まで物語を進めるなかで、1年生の3対3、青葉城西との
練習試合、町内会と3つの試合をこなさなくちゃいけなかったので、1つ1つの試合時間が
短くて、バレーの試合を描写し続けるのって難しいのかなって思ったんです。
でも今回、ほんと試合シーンだけで約3時間ほぼ全て。演出の仕方も様々で、光るボール
や白い布への投影、個人的には3幕でワイヤーを使って日向や影山の跳躍を表現してる
の、なるほどここでワイヤー使えるか!って改めて気付かされた感じ。
今までもあった他メンバーが抱え上げるやり方は、跳躍時に時間が止まってセリフや他の
動きがある場合にいいんだけど、ワイヤーはその時間停止は無い分、影山と日向が交互
に飛んで動いてっていうスピード感ある流れの演出にぴったりだった。
音楽と照明、特にコート上を光るラインが奔るのかっこよかったし、毎回かっこいいOPは
特にその演出が際立ってたな。

物語的には今回は影山、及川、菅原という3人のセッターの戦いであり、才能とセンスの
戦い。スガさんと影山の先輩後輩かつ同じポジションを争う関係大好きだし、及川さんが
「爽やか君は、飛雄に何を教えた!?」ってキレるところ、「ふふ…彼こそが烏野のもう一人
のセッター、菅原さんですよ…」ってニヤニヤしてしまいました。
途中交代でスガさんがチームに入ってからの烏野メンバーやりとりや、最後に3年生トリオ
で1点決めるところなど、大好きなシーンも多くてね。
個人的に影山→及川の解釈は私はちょっと舞台と違うのですが(中学時代の影山って、
及川さんのこと今の自分にはないスキルを吸収できる身近な存在って思ってて舞台版ほど
崇めてる印象はないし、ナンだったら殴られそうになったことも3日後くらいにはケロっと
忘れてそうだと思ってはいる)、この3人にスポットが当たった

アニメでも泣いたけど、試合後のご飯シーン!テニミュだと主役校の負け試合見られない
から、彼らが泣きながら客席の我らに向けて「ありがとうございました!」って頭下げるのを
見ると、…私もご飯おごってあげたくなる。武田先生もいいことおっしゃる!

まだまだ観たい原作のシーンたくさんあるので、このまま続けて欲しいなあ。

4/19S「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」

【原作】 チャールズ・M・シュルツ著 コミック『ピーナッツ』
【 脚本・音楽・詞】 クラーク・ゲスナー  【追加脚本】 マイケル・メイヤー
【追加音楽・詞】 アンドリュー・リッパ 【訳詞・演出】 小林 香

平日ですが急遽時間がぽっかり空いたので、観に行ってきましたシアタークリエ!
私にとってはコミック作品としてより、スヌーピーというビーグル犬のキャラクターの
イメージが強いのですが、なんと既にこの作品ブロードウェイでミュージカル化して
から今年で50周年になるのだとか。知らなかった~ちょっと意外かも!

舞台は原作コミックのように、短いエピソードを繋げて行くオムニバス構成。
ポップなキャラクター達の姿や洋服、書き割りのセットもとても可愛らしくて、そんな
中にあってお話は原作のあのシュール感がきちんと再現されていました。
何度も笑っってしまったよ。わっはっは!っていうよりクスッていう感じのね。
何なんだろうね~あの独特の空気感。好きな相手が気になったりテストの評価が
悪くて文句を言う子どもやご飯が待ち遠しかったりする犬らしい行動から一転、
まるでらしからぬ哲学的発言が飛び出すの。
そんな中でもチャーリー・ブラウンの優しさ、ルーシーとライナス姉弟のやりとりなど
の見せ場もあり、歌唱も素晴らしかった!
最後の天体観測からの「Happiness」の歌、良かったなぁ。「幸せは誰にもどこにで
もある。君が愛せば」っていい歌詞だよね。

古田くんのライナス、めっちゃ可愛かったぁ!所謂ライナスの毛布を常に持ち歩く
甘えん坊で、お姉ちゃんに苛められて逃げ回ったりもしてるんだけど動きも幼いの。
ベテランキャストに囲まれて歌も頑張ってたよ。そして古田くんって髪の色明るいの
似合うよねえ。カテコで去り際におしゃぶりしてた親指をグッと立てて決め顔で捌けて
行ったときに「私たちの知ってる古田くんだw」ってなりました!
村井くんの優しいふんわりした存在感と柔らかな歌声、歌では高音を一手に担って
歌唱を支え物語では顔でもルーシーの力強さを表現してくれた高垣さん、おしゃま
できゅるきゅるしてた田野さん、最年長だけど子供らしく見えた東山さん、そして最初は
ミル姉さんでは?って思ってしまったスヌーピー役の中川さん。
個人的には中川さんの歌唱シーンがもっと聞きたかった気もするけど、すごくまとまり
のある舞台でした。

4/1S ドラえもん「のび太とアニマル惑星(プラネット)」

【原作】藤子・F・不二雄 【脚本・演出】鴻上尚史
【出演】
のび太 小越勇輝 しずかちゃん 樋口日奈(乃木坂46)
ジャイアン 皇希 スネ夫 陳内 将
ドラえもん(声の出演) 水田わさび
チッポ 佃井皆美
チッポのパパ 嶋村太一 のび太のママ 澤田育子

小野川 晶 杉浦一輝 森田ひかり 木村美月 梅津瑞樹
木村 悟 北村 海原田康正 皆川良美 伊藤まりこ 稲葉美優

のび太くんがおごたん!の次くらいに、この公演が初演ではないという
事実に驚いた本作品。1回やってたんだこれ…。

私は世代的にドラえもんと言えば大山のぶよさんが声を当ててらした頃の
視聴者なんですが、やはりドラえもんという作品、キャラクターの素晴らしさ
は、そんな分け方なんて全部取っ払ってくれると改めて感じました。
特に劇場版ののび太たちが一丸となって巨大な敵に向かっていく展開は
子ども頃から大好きで胸が熱くなりました。何より、藤子先生の作られる
お話は素直で、まっすぐで温かく、大人も子どもも楽しめますよね。
私は見てないけど、これは劇場版にもなったお話が原作かな?鴻上さんの
演出が藤子先生の世界観をとても大切にしてくれてることも伝わってきました。

まず、ドラえもんが歩いて出てくるだけで感動するんだわ!オープニングで
アンサンブル達を端に寄せてセンターをドラえもんが歩いて登場してきた
時のスター感といったら!さすがとしか言いようがなかったです!ちなみに
ドラえもんは上質の着ぐるみです。いやほんとこれ、すごく良く出来てたよ!
安っぽくないし、ウインクとかもできるし、よく動くし。ただ、のび太がチッポの
家に呼ばれて一緒にテーブルについてるとき、ドラえもんも呼ばれている
はずなのにサイズの問題でお部屋のセットの中に入れなくて、家の外に
立たされてるのは切なくて泣けた…。
しずかちゃんは凄く優しい声で、原作の、女の子も憧れる女の子らしい
女の子って感じがぴったりだった。
スネオはもう色々美味しかったw思った以上にスネオだった!ジャイアン
とのやりとりがもうまんまで、ジャイアンに怯えつつ上手いこと自己主張も
する陣内くんのスネオは、一番笑いを取ってたかも。
ジャイアンについては、所謂パブリックイメージな我がままで自己中心的な
部分と、意外と繊細で慎重な部分と、仲間のために立ちあがる映画版と
してのジャイアンと、
佃井さんのチッポの少年らしさ(声を含めて)も良かった。つい佃井さん
見ると殺陣が見たくなっちゃうけどね(笑)。


あと衣装なんだけど、のび太くんとか靴下と靴がブーツみたいに一つの
靴として繋がってるのね。これ原作絵のすとんとした凹凸の無い足の
感じが良く出てました。実際の人間はもっと頭身があって手足もすらっと
してるからね。しずかちゃんの「藤子漫画に出てくる台形スカート」の
広がり方やシルエットも秀逸。
何と言ってもスネオの前髪!客席降りがあったのでマジマジと見てしまい
ました。やむなし。

3/20M「さよならソルシエ」

【原作】穂積「さよならソルシエ」(小学館)
【脚本・演出】西田大輔 【音楽】かみむら周平 【振付】エムジェイ
【出演】
テオドルス・ファン・ゴッホ役:良知真次 
フィンセント・ファン・ゴッホ 役:平野良(W主演)
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役:反橋宗一郎
エミール・ベルナール役:輝馬 ポール・ゴーギャン役:Kimeru
ポール・シニャック役:上田堪大 ムッシュ・ボドリアール役:窪寺昭
ジャン・ジェローム役:泉見洋平

MY楽です、というより前楽です。
ああ~終わってしまったソルシエ~!4日間で3公演見たのは私にしては
多い方なんだけど、これ続編無いし再再演したとしても次はたぶんキャスト
変わりそうだからさぁ。私ソルシエ、お話も世界観も演出も音楽も演奏も
好きだけど、何が好きって良知くんのテオというかテオやってる良知くんが
めっちゃドストライク
だったもんで(良知くん見たくて初演の後にブラックメリー
ポピンズのチケット取ったくらい)、このキャストでもっと見たかった…もっと
1週間くらいやってほしかった…。

初演の時も感じたんだけど、良知くんのテオは原作イメージよりも熱くて、クール
ぶってるけどめっちゃわかりやすい人だった。
対ジェロームや若手画家との初対面時は低く硬い高圧的な声、2幕で若手画家と
打ち解けてきた頃には友人に対するような親しみのある笑顔を見せつつ気安い
冗談や揄うような話し方、兄に対してはただひたすらに優しく甘い表情。
え、差つけすぎじゃない(笑)?
そして一番印象的なのは兄に対して感情を剥き出しにした時の、怒りの眩しさ、
鮮烈さ。激しすぎてまじ炎の画商だよテオは…。
そして100万回くらい言われてると思うけど、手の動きの美しさね!帽子の着脱、
会話の途中で人差し指をピッと立てたり、大仰に両手を広げて見せたり。どこか
芝居じみてる仕草はテオの計算なんだと思うけど、見てる方はその動きに目を
引かれ目線を導かれていつの間にか引き込まれてしまう。戯曲家の言う「他人
を自分のペースに引き込む、まるで魔法使い」ってセリフそのものだよ。
それにあの原作表紙そのもののすました表情もね。もうとにかくビジュアルで
既に9割は勝ってる。それが良知テオ。
再演では平野フィンとの歌のハーモニーもぐっと良くなって、「兄弟」って関係性
について、芝居や歌詞だけじゃなく兄弟である二人の存在感が感じられたなあ。
個人的に凄く好きなの、教会シーンでフィンが覚醒して「その宿命受けて立とう」
って言われた時、望んでた言葉で嬉しさと覚醒フィンの勢いに動揺して戸惑いが
ごっちゃうになって口元がもごもごしてるのすっごく可愛い…。
平野フィンもテオに対して初演時より距離が近くなってて、テオがボコボコに殴ら
れて帰ってきたシーン、初演はフィンは心配そうに近くで見ているだけだけど、
再演だとテオの肩の汚れを手で払ってあげるんだよね。弟さん敵が多いタイプ
だから心配よね。
それに、「手紙」の「(神様からのギフトは)君なんじゃないかな」ってセリフの
言い方も確信を持った言い方になってた。
テオも戯曲家が語るねつ造されたフィンセント像に戸惑いと動揺を隠せなかった
(実際よろめいていた)初演と比べて、「毒みたいな飲み物」と言っていたアプサント
飲み干しグラスをテーブルに叩きつけることで動揺を無理やり抑え込むみたいな
演技に変わってた。深い。

反橋アンリの「そんな酷い人生を歩んだ男の描いた絵を、見てみたい、だよ」の
セリフ、再演で聞いて初めて涙が出た部分。だってそれって哀しみも辛さも
飲み干したテオの、望みそのものだもんね。
輝馬エミールが無邪気で素直な青年って感じで、そこも初演エミールとは違う
役作りで面白かった。アンリをライバル視してるんだなってのも改めて実感。

カテコでは1回目はお兄ちゃんに続いて弟もムーンウォークで退場(フィンは全然
できてなくてテオは完璧)、2回目は弟がバッと両手を広げたらお兄ちゃんが背中
向けて、弟をおぶって捌けてきました。テオ、ばいばーいって手を振ってて可愛
かった
再演だからこそ気づけたことたくさんあるし、解釈のし甲斐のあるお話だと思う。

3/18MS「さよならソルシエ」

【原作】穂積「さよならソルシエ」(小学館)
【脚本・演出】西田大輔 【音楽】かみむら周平 【振付】エムジェイ
【出演】
テオドルス・ファン・ゴッホ役:良知真次 
フィンセント・ファン・ゴッホ 役:平野良(W主演)
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役:反橋宗一郎
エミール・ベルナール役:輝馬 ポール・ゴーギャン役:Kimeru
ポール・シニャック役:上田堪大 ムッシュ・ボドリアール役:窪寺昭

ジャン・ジェローム役:泉見洋平

ちょうど1年前の初演を見て凄く感動した「さよならソルシエ」がこんなに早く
再演だなんて!前回は日程の都合でチケットをもう増やせなくて、結局1回
しか見られなかったんだよね。今回は張り切ってチケット取りましたよ!
再演に当たり主要キャストは継続、若手画家キャストが数名変更有り。
そして生演奏の素敵なピアノ(スタンウェイ)を今回も聞くことができます。


ゴッホ兄弟の愛と確執の物語を歌と繊細なピアノで描く上質の舞台。
昼公演は後方席だったから照明の美しさも堪能できました。

相変わらず良知くんのテオは顔と全ての所作が美しくて目が離せなかった
です。初演は通路演出無かったと思うんだけど、夜の通路席で間近で見て
しまって、魂抜けたね!ほんと美!テオとしても初演時より若手画家たちに
対して柔らかくなってたし、お兄ちゃんには甘さが増してた!そんな完璧人間に
見えるテオがただ一ヶ所だけあまり綺麗じゃないの、テオからの手紙読んだ
後に泣き笑いで立つシーンで、あそこはほんと取り繕うことのない心の柔ら
かい所を剥き出しにしたテオなんだろうなあ。直前の膝を抱えて泣くシーン
と言い、まるで子どもの頃に戻ったような姿だった。
兄の才能に焦がれ嫉妬し、兄の絵を世に送り出す宿命を心から受け入れる
までの葛藤から苛立ちから何から、良知くん熱演でした。
考えろのシーン、教会でのシーン、元々原作のテオより熱いテオなんだけど、
良知くんのテオの怒りのシーンは鮮烈な眩しさを感じるよ。

そして今回改めて気付いたのは、テオってただ兄の才能にだけ惚れこんで
るんじゃないってこと。今さらだけど!だって兄の絵画の才能が発覚する前
から、兄のために自ら背中に大きな傷をつけるくらいには、お兄ちゃんが
大好きなんだもんね。原作思い返してふと気付いたとこ。
この辺は原作がそうだからなんだけど、なんでそんなにも兄が好きになった
のかも知りたかったな。まぁそもそも背中の傷エピソードも舞台では言葉で
しか出てこないから、あまり掘り下げられはしないんだけどね。

平野フィンも一層ふわふわ感が増して、歌が更に上手くなってた!なので教会で
の覚醒シーンが際立ってましたね。あと、手紙読むシーンの母性(言った)。
kimeruさん以外変更した若手画家キャストは、バグバスターズで見た反橋くんの
気難しそうな喧嘩早いアンリ、少年のように元気な輝馬さんのエミール、可愛い
ポールと、爽やかさな面々でした。
このお話は兄弟の愛憎劇であるだけでなく、保守的な芸術界隈に風穴を開け
ようとする若者たちの物語でもあるもんね。

実は「さよならソルシエ」初演からずっと自分の中で上手く解釈落とせなかった
部分が、テオの歌う「ひまわり」の「僕の絵さ」って歌詞なんだけど、これってあの
ゴッホの代表作とも言える「ひまわり」が、「僕が描いた絵」って言ってるのか、
「僕の物である絵」って言ってるかわからなくて。
今日昼と夜公演をそれぞれ一緒に見た友人にも「どう思った?」って聞いてみた
けど、答え出なかった…。でも帰ってからネットでちょっと検索したら、テオの命を
絵具にして描いた(テオが創り上げた)『炎の画家ゴッホのひまわり』は、ある意味
「テオの絵だ」っていう解釈を見て、そういう見方もあるかと!なるほどねぇ・
この部分について友人とパンフ見ながら考察してた時の思考が、完全に国語の
読解文解くときのやつでした(笑)。「ここで言う本当のひまわりは、本当のフィンの
比喩じゃん?」「で、ギフトのメロディーを踏襲してるわけだから…」って(笑)。

あともう一つ!教会シーンで兄弟の愛憎劇を見せられて死んだ目になってる
ジェローム様ですが、あの「欲望」って歌の意味。ジェローム様は何をあんなに
苦しんでらっしゃるのかが、よく伝わってこなくて。
原作ではゴッホ兄弟とアンリ以外はほぼモブみたいな扱いだから描きこまれて
いないんだけど、まぁラスボスだもんね一応。そこを、もっと聞きたい!教えて
ジェローム様!
原作との違いと言えば、ゴーギャンは名前しか出てこなくて、アルルの滞在記録の
ある彼にテオが話をつけにいんだけど、よくこれ引き受けたよねゴーギャン!
舞台では最初からずっと情に熱そうなゴーギャンがフィンのそばに居るから、耳切
事件の相手役を引き受けたのにも納得いくけど、普通面識ない相手について、
同居した上に別れ際に耳切ったとかいう設定絶対お断りだよ!大枚積まれたの
だろうか…。

カテコでは最後にゴッホ兄弟二人だけになるとき、昼は良知テオが平野フィンに
抱きついたら平野フィンが良知テオの尻を揉んでました。そして夜は、良知テオの
打ち合わせ無しのアドリブが平野フィンを襲う!って感じで、どうも平野くんにテオ
の背中向けて両手広げた所に紙ビラが降ってくるのを再現して欲しかったらしくて
自分の帽子を平野くんに被せたんだけど、なかなか意図が伝わらずわたわたして
ました(笑)。

夜公演の終演後に劇中曲「モンマルトルの丘」(フルバージョン。劇中では出てこない
部分も歌ってくれた)を若手画家4人と観客で一緒に歌うというイベントがありました。
途中で良知テオと平野フィンも通路から出てきて一緒に歌ってくれて嬉しかった!
テンション上がった!
私、ほんとソルシエ何が好きってたぶん良知くんのテオが好きなんだよ~。

2/18S朗読劇「BLOOD+〜彼女が眠る間に〜」

脚本・演出:藤沢文翁 音楽監督:村中俊之
ハジ:小西克幸
ジョルジュ・ブルジェ/執事:石田彰
ルイーズ・ブルジェ/ アンジェ・ルヌワール・ド・ビュシエール:朴 璐美
シャルル=ギョーム・バルロー:諏訪部順一

これめっちゃ豪華ですよね!?
生演奏の音楽に、レーザー光線やスモークを使った多彩な演出、そして
ベテラン声優陣の生の演技を2時間たっぷり聞けるなんてほんと贅沢。
耳のご馳走でした!

原作はTVアニメ「BLOOD+」。私はこのアニメ自体飛び飛びでしか見られ
ていなかったのですが、刀を持って戦う吸血鬼の女王たる少女とその
眷属・翼手そして守り手であるシュヴァリエの青年の血と宿命の物語…
といったところでしょうか。とにかくショートカットの制服の少女が刀持って
ガンガン凛々しく戦うアニメだった記憶があります。

今回はその小夜のシュヴァリエであるハジが女王の繭期の時期…第二次
世界大戦直後にドイツとの国境付近の小さな宿屋を訪れた際の、ある
出来事を描いています。

なんというか声優陣が適材適所でした…ほんと。正しい声優の使い方ー!
正解!って唸りましたもん。キャスティングした人、えらい!
だって、キザで裏のありそうな諏訪部さんに、闊達な大人の女性とクールな
少年の2役の朴さん、最近「昭和元禄落語心中」などで年配の役など幅広く
演じている石田さんの宿屋の店主と老執事…そしてラスボスですよ!どれも
サイコーにハマり役でしたね!特に、諏訪部さん演じるシャルルが一幕の
終盤で、翼手であることを明かさずにいたハジに対して一言、低い声で「お前、
翼手だろ?」と、これまでの愛想のいいキザな青年から一転、自身も闇の社会
を知る人間である事を匂わせつつ尋ねるシーンの切替が素晴らしくかっこよくて
心の中で「んんんん!がっごいい!!」ってなってましたハイ!最近黒執事の
アンダーテイカーもギャップ見せてくるし…諏訪部さん株爆上がりですよ…元々
好きだけど…。
とここまで書いておいてなんですが、他のキャストさんがどれも「わかる!この
声優さんはこういう系のキャラ得意だよね!」とこっちがすぐ理解したのとはまた
違った意味で、小西さんのハジは凄かった。佇まいがハジ。ナチュラルにハジ。
個人的に小西さんに対してこういうクール寡黙系・正統派美形役のイメージが
あまり無いからかもしれないけど、舞台上にあって「声優の○○さんがよく演じる
タイプのキャラ」という印象が全く無かった。自然だったというのか。勿論、小西さん
はアニメ版でも主要キャストで時間的にも心理的にもこの中では最も深く関わって
いた声優さんだし、舞台版オリジナルキャストよりもハジという役の掘り下げ方も
深かったんだとは思うけどね。
ロングコートの衣装も素敵だったなあ。そう、今回朗読劇だけど衣装もあって、
皆さん役に近い衣装を着ています。朴さんが取り外しのきくスカートで下がパンツ
になってるの、女性と少年の2役にぴったりでしたね。

声優さんの朗読劇、また今後も行きたいなあと思いました。

1/8S「わたしは真悟」

[原案・原作]楳図かずお [演出]フィリップ・ドゥクフレ / 白井晃(演出協力)
[出演]高畑充希 / 門脇麦 / 小関裕太 / 大原櫻子 / 成河 / 他
   

12月のプレビュー公演後に地方公演を経ての東京凱旋公演です。
前回はあらすじすら知らずに見たので話を追うのに精いっぱいでしたが、今回は
いろんな伏線や彼らが辿る道を頭に置きながら見ることができたかな。
まあ改めて思ったけど、原作の持つ力というか凄すぎるよね。今回、かなり
奇抜で独創的で印象的な演出が取りこまれたけど、なんかそういうの抜きで
シンプルに物語を楽しみたい気もする…演出凄すぎると物語が頭に入って
こないから私の場合(笑)。

しかし、子どもから大人になるというのは本当に連続性はなくて、ある瞬間
突然大人になるんだな。体の内から時計の音(大人になるカウントダウン)が
聞こえて怯えていた真鈴が、その瞬間には夢から醒めたようにこれまで大事に
抱えていたものを捨てていくんだもんなあ。
女性が子どもから大人になるのは初潮というわかりやすいものがあるけど
(真鈴の衣装が白いドレスで赤いタイツなのその象徴だと思う)、果たして悟は
どうだったんだろう。話の展開としてはやはり彼も大人になったんだと思うけど
男性はその違いを見せにくいからなあ、ハッキリしあによね。

小関ロビンは声が低く、凄みというかざらつきを感じさせる質感になっていて、
人の悪意と称されたロビンの造形が一層際立っていたと思う。綺麗な顔が
歪むのも素敵だったな。せっかくミュージカルだし「DNA-SHARAKU」でかなり
歌唱力が付いたのでもっと歌を聞きたかった気もするけど。

12/25M「JYUKAI-DEN-KINGS」

【脚本・演出】鈴木茉美
【出演】
賢者の末裔/天道:山田拓未、硯:瀬戸啓太、汰熊:佐川祐平、弥代:栗田学武
みょうが:品川翔、ひばり:天羽尚吾
鬼:/田中精(30-DELUX)、雀:小林瑞紀、山寺:越塚学(文学座)、灰坊:松代大介
蚤:普光院貴之、白石:小島将士、賀王:宮原将護(大人の麦茶)

今日は「JYUKAI-DEN-KINGS」を観てきました。怪我で來河さんが降板されたことは
知っていたのですが、來河さんの役が無くても話が繋がるように話がたぶん再構成
されてまして、初見の私は全然違和感なく見られました。
もともとこういうゲームや漫画のような設定は大好物ですしね。衣装も和装でかっこ
よかったし、殺し合いゲームということで殺陣も多いし、物語としての謎も伏線も
たくさんあって楽しかったです、

ただ、シリーズ前作(登野城くんが出ていたやつですね)は観ていないので、一応作中
で簡単な世界観の説明はあるものの、やはりこの作品単品として観た時には色々
回収されていない伏線も多いなと。大きな物語の中の一部を見たって印象ですね。
どうしようかと思ってたけど伊崎君も出るし、次回作も観ようかな。

テニミュ6代目でカツオをやってた小林瑞紀くんと「夏の夜の夢」で観た天羽尚吾さんの
殺陣が凄かった!瑞紀くん前からアクロバット得意だったもんな~!
キャラとしては佐川祐平さんの汰熊が好きでした。小柄な眼鏡でインテリ系に見えて実は
強い。弥代が妙に彼の指示には従うのでなんか関係性とかあるんですかね…?

狭い空間で激しい殺陣が繰り広げられるから迫力あったけど、前方席で観ていた自分は
凄くハラハラしました…。

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