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その他観劇

4/28M 舞台「 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」

【脚本】深見真 【演出】本広克行【ストーリー監修】Production I.G
【出演】
九泉晴人:鈴木拡樹 嘉納火炉:和田琢磨
井口匡一郎:中村靖日 蘭具雪也:多和田任益 相田康生:小澤雄太
後藤田希世:町井祥真 大城奏人:池田純矢 三島慎吾:高橋光臣
目白一歩:山崎銀之丞

<ボイスキャスト>
常守朱:花澤香菜 禾生壌宗:榊原良子 ドミネーター:日高のり子


舞台オリジナルのキャラ・ストーリーなので所謂2.5舞台のようなキャラの
再現というより、ストーリーはシリーズ脚本をやっていた深見さん、演出も
総監督の本広さんが携わっていて、PSYCHO-PASSの世界観の再現という意味で
最の高でした。
演出もプロジェクションマッピングを使ったサイバーな世界表現と、監視官
デバイスの空間表示される疑似モニターのカメラやエレベーターでの防犯
カメラをイメージした生カメラがPSYCHO-PASSっぽくてイイ。あと些細な
ことだけど死体発見現場で蘭具がささっと空間に立ち入り禁止のホロを描く
やつ、これもPSYCHO-PASSっぽいなって。
日高さんのドミネーターをはじめとしたアニメキャストもボイス出演して
ますしね。アニメのヘルメット事件の話もあったよ。局長と常守監視官が
対等に話してるので、時系列的には今回の話は少なくとも1期よりは後だね。
PSYCHO-PASSのメインテーマ曲が流れた時もテンション上がりました!

「中国語の部屋」「哲学のゾンビ」など思考実験等の難解な用語とともに、
それぞれの正義とは、人間らしさとはと考えさせられる物語。
バラバラ遺体発見による連続殺人を追う厚労省公安局刑事課第3係。
第1係はアニメで常守監視官らがいた部署で、第2係は青柳監視官や須藤
執行官がいた部署だよね。
九泉と嘉納は二人ともシビュラの犠牲者だったわけだけど、嘉納にとって
人間らしさとは仲間を殺してでもシビュラの支配に立ち向かい戦うことで、
九泉にとっての人間らしさはシビュラシステムの支配を受けていても人を
だった仲間を殺して法を犯すことを許せない。交わらないんだよなぁ。
九泉がそこに辿り着いたのは、身を挺して九泉を庇ってくれた部下たちを
「たかが執行官」と見下していた頃からの成長で。
最後、在りし日の第三係のメンバーが肩を抱き笑い合う姿は九泉と嘉納が
理想の果てに守りたかったものではあるはずなんだけど、悲しいね。

そういや、今回わりとPSYCHO-PASSの設定の「執行官は潜在犯だから犯人の
思考を追うのが得意」「色相が濁るから犯罪については執行官が考える」って
ちゃんと生きてるなって思った。アニメでも一応この設定なんだけど、第1係
の場合、狡噛執行官が事件を推理してたのは単に狡噛さんが一番頭がキレる
からで、2期も常守監視官が推理の中心だったもんなあ。

PSYCHO-PASSシリーズだけあって、黒スーツ姿でのアクションがまたかっこよく
てね!鈴木さんの殺陣のような腰の落ちた構え、和田さんの柔らかで力強い佇まい、
多和田さんの長い脚から繰り出される蹴り、池田さんの格ゲーみたいな身軽な
アクション、どれもすごい。
PSYCHO-PASSってとどめはドミネーターなんだけどそこまで行くのは結局だいたい
力でぼこぼこにするのがいつものことなんで、今回もアクションシーン多くて
見どころ多いですね。
あと個人的にザ・お役所感あるレイドジャケットも大好物なので、監視官2人が
これ結構着ててくれたのも(ブロマイドに入れてくれたのも)俺得だったぜ!

4/21M「アイ★チュウ ザ・ステージ〜Rose Écarlate〜」

【脚本・演出】伊勢 直弘
【出演】
愛童星夜 役:川井雅弘 湊奏多 役:大原海輝 御剣晃 役:小波津亜廉
轟一誠 役:吉岡佑 赤羽根双海 役:坂垣怜次 三千院鷹通 役:黒貴
エヴァ・アームストロング 役:吉田大輝 山野辺澪 役:伊地智頼統
十文字蛮 役:雨坂亮汰
華房心 役:設楽銀河 神楽坂ルナ 役:前嶋曜 及川桃助 役:古賀瑠

中田忍 役:大神拓哉 池袋太陽 役:大場達也 黒野幕男 役:和泉宗兵
アシスタント 役:船橋拓幹 李朝陽役 :登野城佑真

IBが出演しないので今回はパスのつもりだった、アイステの新作。3期生が
日替わりゲストで登場することになり、朝陽出演回(初日初演でした)の
チケットを取った方が誘ってくれたので、便乗していってきました。
今回は2期生メイン。知ってるのは前作から出てたF∞Fとポップンスター
の心ちゃんだけ。設定的には前作の続きで、池袋Pが新作映画の主演と
タイアップ曲をF∞Fに依頼しに学園にやってきたところ、2期生の
臨時講師の黒野幕男(名前…)の提案で、それを賭けて2期生+F∞Fで
オーディションをやることに、というもの。しかもF∞Fは晃と奏多は
一時F∞Fを休んで星夜一人で挑戦することに。

前作と比較してシリアス目な展開で、特にこれまで仲間を大事に思って
きた星夜が一人でオーディションのプレッシャーに向き合わなければいけない
こととか、元々F∞Fに来た依頼だったのに苦しむ星夜を見て戦いに迷う
他のユニットとか、わりとズッシリ来るのよ。心とか、エヴァとか、一誠とか
各ユニットのリーダーたちが本気で挑む事こそが星夜のためにできることだ
ってちゃんと言ってくれるんだけどさ。
特に星夜がもっと威勢よく「二人の分も頑張るぜー!」ってなるかと思ったら
臨時講師の任期終了(いつかは不明)orオーディションで優勝しないと二人が
戻ってこないって条件もついちゃって余計に責任ものしかかってさ。

これ予選後の投票だと星夜に同情が集まって浮遊票が流れるんじゃないかと
思ったけど、その通りで予選1位は星夜。デシベルで決定する本戦はまあ
前回もそうだったと思うんだけどあらかじめ各ユニットが公平に優勝できる
ようになってると思うんで、リ・ベルセルクがこの日は優勝でした。っていう
か上位2ユニットがタイアップ曲を一緒に歌って優勝決めるんだけど、まあ
最初からフォーメーションばっちりですね…って感じだったしねw

初登場のベルセルクはこの舞台にしては珍しく衣装がしっかり作られてて
(ポップンスターとかなんであんなに安っぽいんだ…)良かったです。
エヴァ役の吉田大輝くん、2nd六角の剣太郎なんだけどあの坊主頭に負けない
強い顔見てすぐ誰か思い出したよー。
あとランスロットの一誠は2nd比嘉の知念くんだった吉岡くんで、相変わらず
手足なっが!ジャケットにハットっていう大人っぽい恰好とダンスがよく
似合ってました。

今回の日替わりゲストは同期として星夜を応援に来るっていう設定なんだけど
登野城くんの朝陽はラビ不在で情緒不安定なのか少し頭のおかしい朝陽くん
でした(笑)。可愛いけど!日替わりゲスト、確か最終日はノアなんだっけ?
星夜を励ましに来るっていう視点では幼馴染で親友のノアが一番適任で
千秋楽向きなのかもね。

臨時講師の黒野幕男、今回の舞台で一押しにしたいくらい好き!断トツで
言葉聞き取りやすいし間が上手いし、胡散臭いのにアイチュウ達を言葉で
ねじ伏せてしまう説得力持たせた演技すげえって思ったら和泉宗兵さん
だったわ!葬儀屋の喋りのイメージあったからびっくりだー!
さすがは役者さん、凄いね。

4/13M「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage

原作:堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
脚本:西森英行 演出:元吉庸泰 音楽:和田俊輔 振付:梅棒
【出演】
緑谷出久:田村心 爆豪勝己:小林亮太 麗日お茶子:竹内夢
飯田天哉:猪野広樹 轟焦凍:北村諒

蛙吹梅雨:野口真緒 切島鋭児郎:田中尚輝 上鳴電気:佐藤祐吾
青山優雅:橋本真一 八百万百:山崎紗彩 峰田実:奥井那我人
常闇踏陰:松原凛 発目明:馬場莉乃 心操人使:松川大祐

死柄木弔:雷太 イレイザー・ヘッド:瀬戸祐介
プレゼント・マイク:岡本悠紀 エンデヴァー:上田悠介

オールマイト(トゥルーフォーム):林剛史
オールマイト(マッスルフォーム):岩永洋昭

ヒロステこと「僕のヒーローアカデミア」の舞台を観てきました。
ってか歌って踊るヒロミュだった…予想外。
例によってアニメでのみ追っている本作、発表された登場キャラの多さから「これは
1-Aクラスメイトが一通り活躍する体育祭あたりまでダイジェストでやる感じだな」
って思ったけど、まあだいたい予想通りでしたね。学園物らしく夢を追う主人公が
同じ夢を持つ仲間たちと協力、競い切磋琢磨する成長物語だから、仲間たちが
一通りキャラが見えて来る辺りまでは描きたいだろうなとは思ったんだよね。
そんなわけで舞台で描かれるのはオールマイトとの出会いから体育祭までです。
でも、本当に一番の土台になるデクとオールマイトの出会いと彼への憧れが序盤で
描かれてるので、いきなり舞台でもノンストップジェットコースター感は感じるかも
しれないけど、話がわからんってことはないかな。死柄木はアイツなんやねんって
首傾げちゃうかもしれないけど(笑)。

意外と演出は普通っていうか、NARUTOがショーかな?ってくらい色んなギミックを
使ってきたのに比べてオーソドックスだった気がします。一番先頭シーンの多いデクや
オールマイトは結局肉弾戦なんで、映像使うのは爆豪や轟なんだけどね。


轟くんの「俺だって、ヒーローに」の言い方、アニメだと自分の夢の再認識と鼓舞を
込めた力強さを感じるけど、今日の舞台版の言い方だとふと子供の頃の想いを思い
出して言葉が零れたような言い方なんだよね。堀越先生がここのセリフについて
「幼い轟が発したような思わず零したような」ってコメントしてるから、原作的には
こっちのが近いかも?アニメはアニメで林ゆうきさんの音楽のドラマチックさに負けない
梶さんのお芝居なのでそれも凄く好きなんだけどね。
ヒロステ発表時は「轟くんきたむーがいいな♪」とか言いつつ、その通りのキャストが
公表されると「でも堀越先生の描く轟くんって子供らしいふっくらした輪郭してるし、
きたむーだとちょっとシュッとしすぎてない?」とか言ってたくせに、今日実際に動く
きたむー轟くん観て「君こそ轟焦凍」ってなったヨ。それが私!This is me!!(おーおーおーおー)
いやでもパンフ見ても思ったけど、きたむーの轟くん静止画より動いてる時の方が轟くんだよ。
他キャストも結構声を寄せていて、かっちゃんとか麗日さんとか梅雨ちゃんとか相澤先生とか
良かったなあ。

カテコでは客席降りあるんだけど、2階には橋本真一くん演じる青山優雅が来てくれて、
すぐ隣でキラキラ眩しいマントを広げながら「このマント、やばくな~い?」って声
かけてくれたんで全力で頷ぎながら拍手した!
路地裏組好きなんで、いつかステイン編をじっくり見たいなあ

2/23S「ラブ・ネバーダイ」

出演:ファントム:石丸幹二 クリスティーヌ:濱田めぐみ ラウル:小野田龍之介

メグ・ジリー:夢咲ねね マダム・ジリー:鳳蘭 グスタフ:大前優樹
2度目のLND観劇、今回は石丸ファントムです。ラウル役者だった石丸さんが
ファントムってどういう気持ちなんだろう。きっとラウルの方の役作りの経験の
方がずっと長いよね。
そんな石丸ファントムですが、やっぱり市村ファントムより若いからちょっとガツガツ
してるよね。クリスに歩み寄るときとか凄い勢いだし、身長差もあるからクリスと
男女感が強いよね。クリスのファントムへの感情って本編だと尊敬と父性への
思慕もあり、恋愛感情の有無は議論が分かれる所なんだけど、このLNDは
はっきり子供まで作っちゃってるしファントムが一方的に去らなければ、ついて
いくと決めていたのにとか言ってたから、この生々しい男女感っていうのが本作
ならではの新鮮さもあり、違和感でもあり(笑)。

観劇中結構泣いてる人もいたんだけど、やっぱり泣き所としてはファントムが
やっと再会して選ばれたのにクリスと死別するところ…?個人的にこのLNDって
この3人の盛大すぎる恋のから騒ぎによるものなんですよね。ファントムとクリスの
ラブがネバーダイだったから、ラウルはまあもともとクズ落ちしてたけど別れ、
ジリー母娘も心を病んでしまったっていう。ファントムはオペラ座本編のラスト、
クリスによるキスで救済を得た、それは同時に永遠に離別の証でもあったけど
だからその後でずっとクリスへの愛を燻ぶらせてうじうじしてるファントムとクリス
にはわりと同情の余地無しって思っちゃうんですよね…。

ただグスタフには罪はないから、この後幸せになってほしい。それがクリスの
願いだっただろうしね。

2/23M「キューティ・ブロンド」

[音楽・作詞]ローレンス・オキーフ&ネル・ベンジャミン
[劇作・脚本]ヘザー・ハック [演出]上田一豪
[出演]エル・ウッズ:神田沙也加  エメット・フォレスト:平方元基 ワーナー:植原卓也
ポーレット:樹里咲穂 ヴィヴィアン:新田恵海 ブルック:木村花代
キャラハン教授:長谷川初範
まりゑ / 美麗 / MARIA-E / 武者真由 / 青山郁代 / 折井理子 / 濱平奈津美
山口ルツコ上野聖太 / 高瀬雄史 / 棚橋麗音 / 古川隼大
初演時に評判を聞きつつもタイミングが合わなくて見られなかった本作、再演は前もって
チケット申し込んでおいたのでした。良かった~!これ絶対観て良かったやつ!
頭の弱い見かけだけの女=ブロンド、だったエルが愛のため、そして次第に自分自身の
ために法律の勉強を重ね、ハーバードロースクールに合格し、やがてこれまで自分を
馬鹿にしてきた人たちをもそのポジティブなエネルギーで巻き込み幸せをゲットしていく。
そんなハッピー溢れるコメディです。
主演の神田沙也加ちゃん演じるエルはとにかく見た目から服から全て可愛い!肩や
足を出したワンピースや体のラインの出るパンツを綺麗に着こなしてて、どれもピンクが
めちゃ似合ってる!歌やダンスもディズニーのショーパレのような楽しさ満載だし、とに
かく見てる女性が元気になれる、自分も自身に誠実になって頑張ろうって思えるお話
だよ~。

エルは派手好きで少し常識足らずで失敗も多いけど、周囲の人に優しいから友人も
多いし、自分に誠実に生きて目標のためには努力を惜しまないからほんと魅力的な
女の子だよ。最後にエメットに自分からプロポーズしたのも彼女らしくていいよね。ちな
みに私。エメットは前半のちょいダサな頃の外見の方が好みです。
一番グッと来たの、ワーナーを巡っての恋敵でずっとエルの派手な外見を馬鹿にして
きたヴィヴィアンが、エルが自分の頑張りをキャラハン教授のセクハラで台無しにされて
ショック受けてるときに余計な発言したワーナーに怒ったり、そのあと美容院まで行って
エルを奮起させようとしてたこと。卒業式で総代としてエルを呼び込んだのも良かった!
カテコの最後にキャストが手を振りながら捌けていくとき、私は拍手の音を絶やしたく
ないので手を振るより拍手を送り続けたいタイプなんだけど、沙也加エルがあまりに
可愛くて手を振らずにいられなかった(笑)

2/15S「Le Pere 父」

【出演】橋爪功 若村麻由美 壮一帆 太田緑ロランス 吉見一豊 今井朋彦 
作:フロリアン・ゼレール 
演出:ラディスラス・ショラー
a
1年前に見た「TERROR」で裁判官を演じていた今井さんのお芝居がいいなと思って、
また何か出てないかなーと思って見つけたのが本作です。奇しくもまた橋爪さん
主演の翻訳もの。悲しい喜劇、と言われていたけども。
認知症の父と在宅介護する娘の物語、と聞くと家族愛の感動モノなのかなと思われ
がちですが、私の感想は「こわ~!」でした。
というものも、物語が認知症の父・アンドレ(橋爪さん)の視点で描かれるんです
よね。突然娘に夫ができてたり、部屋の家具の配置が変わってたり、娘が言ってた
ことが以前とまるで変っていたり。認知症(物語が進むにつれ進行する)のため
アンドレの認知する世界が歪み、正しく認が識できなくなっていく。これは
怖いよ~。
そしてそれと並行して、何とか父親を手元で介護しようと心をすり減らす娘の
介護疲れの様子も描かれていて、最後の「父親を施設に入れる」って決断もやむなし
なんだけど、自分が誰かもわからないまま世界から置いて行かれたように泣く
アンドレの姿がとても悲しかったな…。
私、仕事で一時期認知症高齢者の施設に月に数回通ってたんですが、橋爪さんの
演じる認知症高齢者の姿がリアルだったなぁ。言葉が出てこなくて口をもごもご
させたりするのとか。
あと、今井さん演じる娘アンヌの夫ピエールがアンドレにキレるのも怖かった。
今井さんの語り口がとても聞き取りやすくて落ち着いていて、やっぱり好き
だなぁ。また見たい。今回の役はちょっと怖かったけど。

2/10S「ラブ・ネバー・ダイ」

出演:ファントム:市村正親 クリスティーヌ:濱田めぐみ ラウル:田代万里生
メグ・ジリー:咲妃みゆ マダム・ジリー:香寿たつき グスタフ:大前優樹

昨日はテニミュでドンドンドドドン!勝ったモン勝ちや!ってなってたのに今日は
「オペラ座の怪人」続編の「ラブネバーダイ」観てしんみりしたので、精神に緩急の
差つきすぎている昨今です。
さて、「ラブネバーダイ」は「オペラ座の怪人」本編から10年後をALWが作曲・脚本
(脚本はALW一人じゃないけど)を手掛けて描いた物語です。本編の原作者である
ガストン・ルルーの作じゃないので、正式な続編とは言わないかもしれないんだけど
世界的な大ヒットとなったALWミュージカル「オペラ座の怪人」の続編って感じかな。
物語の概要としては、オペラ座事件の後に失踪したファントムはジリー親子に匿われ
ニューヨークでコニーランド一帯の経営者になってるんだけど、そこのショーに
ラウルのギャンブルで失敗して金が必要になった妻のクリスティーヌが夫妻の子で
あるグスタフを連れて歌を歌いにやってきて、彼らが10年間溜めてきた澱んだ
想いが浮き彫りになっていく話。
本編から絶妙に取り込まれている音楽・所作、マスカレードや劇中劇のドンファンの
舞台に通じるコニーアイランドの美しも淫靡で退廃的なショー。久しぶりの生オケも
堪能できました。
御年69歳の市村ファントムから濱めぐクリス、おそらく10歳そこそこの子役ちゃんまで
歌凄すぎて(上手い以上に凄い)最高だった。相変わらず半音上がったり下がったりする
美しい不協和音の名手ALWの曲を感情を込めて歌いこなせるの本当に凄い。
市村さんのファントム、後半に向けクリスだけじゃなくグスタフにも強い感情が向かって
いくのが歌にも響いていて素晴らしかったな。市村ファントム、聞けて良かった。
子役ちゃんも歌唱シーン多くて、ボーイソプラノで市村ファントムと一緒に歌えるだけの
実力あるからすっごいよね。濱めぐさんのクリスは予想通り力強かったけど、あんなに
無垢でか弱かった彼女も10年経ち子を持つ母になったから変わったのかもしれないね。
北澤ラウルと高井ファントム目当てで「オペラ座の怪人」通いまくったから、その後
を描く本作は感動したり突っ込みいれたくなったり解釈違いです!ってなったり忙し
かったです(笑)。
解釈違いとして、10年のうちにそういう変化もあったかもと思うのはラウルとメグ。
メグの闇落ちとラウルのクズ化は、まあ若くて自我が揺らぎがちな時にあんな怪人に
出会ってしまったらそういうトラウマというか傷も負って変わってしまっていく
こともあるのかもしれぬ。
逆に違和感を感じたのはマダム・ジリー。マダム・ジリーはオペラ座本編ですでに
同情からファントムを影ながら助けつつも遂に行き過ぎた彼を止めるためにラウルを
地下へ案内する女性だったから、こう今更「10年間もファントムに尽くしてきたのに
ないがしろにされる」って発想にならない気がするんだよなぁ。
そしてクリス。これは人に拠って解釈分かれるとは思うんだけど、私の中でクリス→
ファントムは究極の魂の共鳴+父性で、恋愛感情ではないんですよね。恋愛的な
意味で好きだったのはやっぱりラウルで、だから一度地下に導かれた後もラウルと
AIAOYを歌うんだと思う。ただそれ以上にファントムとの共鳴してたわけなんだけど。
だからクリスがファントムの子を身ごもった(=グスタフ)ってのがまず解釈違いだし
舞台で歌うかどうかというファントムとラウルの賭けで、クリスが一緒に生きていく
相手としてファントムを選ぶ(最愛の子グスタフも陽の当たる道を歩けなくなる)のも
解釈違い。
なんだけど、ファントムとクリスの血を引くグスタフが、さながら本編の「オペラ座の
怪人」のシーンのようにファントムに歌の才能を引きずり出されるシーンはゾクゾク
するほど良かったので、まあしゃーないっすわ。
そしてみんなのラブがネバーダイだから結果クリスがダイっていう結論にならざるを
得なかったんだなあ。

12/9M舞台「遙かなる時空の中で3」

[劇作・脚本]坪田文 [演出]西森英行
[出演]春日望美:吉川友 /有川将臣: 井上正大 /源九郎義経: 早乙女友貴
ヒノエ: 杉江大志 / 武蔵坊弁慶:石渡真修 / 有川 譲:千綿勇平 /梶原景時: 輝馬 /
平 敦盛:星元裕月 /リズヴァーン: 村上幸平 / 梶原 朔:野本ほたる / 白龍:稲垣成弥 /
平 知盛:中村誠治郎 /
菅原健志 / 小笠原竜哉 / 北村海 / 久田悠貴 / 石上龍成 / 坂本和基 / 松田一希 / 他
まず言えるのは、ありがとう、そしてありがとう。
遙か3を舞台化してくれて、最高に強くて綺麗な春日望美を持ってきてくれてありがとう。

ネオロマシリーズで一番好きだった「遥かなる時空の中で3」が、遥か舞台シリーズ
10周年の年に満を持して舞台化です。

正直脚本家さんも演出家さんもよく知らない方だったのでどうなるかと思ってたんですが、
良かった!上手かった!よくまとめてくれたよ~。
こういう乙女ゲーを舞台化する場合、誰か特定のキャラの攻略ルートにするか(「薄桜鬼」
とか)、ちょいちょい各キャラのエピソードを入れながら大団円にするか、まあやり方は
いくつかあるんですが、今回はどちらかというと九郎寄りの青龍ルートかな。定められた
尺の中で遥かのエッセンスを抽出して、遥かの物語として魅せてくれた感じ。
1周目の京都までで1幕、2幕で京都から一気に福原攻めで源平合戦を終わらせる展開
で、平家は安徳天皇と尼御前を将臣が南に逃がす。ゲームをプレイした私でも「こういう
展開もあり得たかもな」って思える説得力のある話になっていましたね。
とは言えこの行動を許さないあろう真のボスたる頼朝と政子様は健在で本当はこの後が
大変なんだと思うけど、とりあえずこの舞台では二人は出ないし、鎌倉の犬たる景時も
そういう動きを見せないし、源氏側は一枚岩的に見えるようにはなってるかな?
エンディングも九郎が「これからも民の平和のために戦う」って言ってたし、平家との
戦いは終わっても真の平和な世の中にはまだこれからって意味なんだろうな。
望美もそれが叶うまでは京に残留するみたいだしね。
望美役の吉川さん、なんたって乙女ゲーなのにバレンタインイベントで攻略キャラの
男性陣蹴散らして人気投票1位を取るようなヒロイン演じるのプレッシャーだったと
思うし、実は誰よりも強くなるキャラだから殺陣も練習大変だったと思うけど(実際
傷や湿布が見えていたらしい)、ほんとうに強くて綺麗で凛としてて、私たちが思う
ままの神子、春日望美で嬉しかったよ。
望美は物理が強いだけじゃないんだよね。1幕の京都炎上で絶望して(私も泣いた)、
そこから立ち上がってみんなを自分の手で守ろうとする心こそ彼女の一番の強さ
なんだよね。2周目の世界で九郎が前回と同じように望美の手を取って覚悟を
問いただそうとしたら、逆にその手を取って前に引きずり出して「覚悟ならあります!」
って詰め寄るのかっこよかったし、その後花絶ち見せるのも、チートで良かったよね。
はきはきした物言い、ごく普通の女子高生らしい喜怒哀楽もあって、好感しかない
俺たちの神子でした。

井上まーさんの将臣くん、豪胆でありながら望美と敵対してしまう関係に揺れる繊細
さもありつつ。特に2周目は望美の方が覚悟完了してて福原の海でも九郎が止め
なければ殺されてたんじゃないかって気もする。夢で逢うシーンでは頭撫でたり後ろ
から抱き込んだり、わりと乙女ゲー要素を担ってたと思います。普段からこんな様子
ならクラスメートは絶対二人は付き合ってると思ってると思いますよ。というか、「そっか
遥か3って乙女ゲーだったわ」って思い出させてくれる貴重な存在。でもあの感じ
だと、2人ともお互いに大事な幼馴染、なんだよなー。今回の舞台のこの二人の
関係性、将望派の方の感想聞いてみたいな。
九郎さんの早乙女くんは、やぱり殺陣が凄くて。アニメやゲームと違って、実際にあの
衣装で殺陣をやると片手で長い袖を抑えながらになるんだけど、その手つきも綺麗
で一つの型みたいになってて、さすが殺陣慣れてる人だなと思いました。お芝居は
声とかを関さんに寄せてるとかそういうのはないんだけど、望美を心配しつつ怒鳴って
しまったり、望美との仲を冷やかされて動揺したりする言動がとても九郎さんだったね。
私、九郎さん好きなんで、この最初は反発しあいながらも価値観を共有できるから
同じものを目指す同志になっていく二人っていうのすごくよく表現できてたなと思い
ます。
弁慶さんは桃城やってた真修くん。戦闘中ヒラリと舞う羽織り物が綺麗でした。
弁慶も今回は九郎のフォロー役に徹していて彼の腹黒さみたいなものはあまり出て
こず、むしろヒノエくんと叔父甥ごっこしてる楽しそうな印象が強かったですね。ぜひ
十六夜記が舞台化したら、今回ヒノエくんにかましたグーパンを九郎さんにくれて
やってほしいです。
千綿くんのは、わりと原作では先輩厨としてネタにされやすいキャラだったんだけど
確かに先輩に近づきすぎる白龍を制したり、将臣のことを語る望美を見て目を伏せて
眼鏡を直したり、そういう先輩への想いを片鱗として見せつつ、隣に立って戦える
ように稽古してる姿に自然と応援したくなりました。あと私、単純に弓モーションの
殺陣が好きなので、戦闘中は結構彼も見てました。
杉江くんのヒノエくん、膝小僧が魅力的だったよ~。通路席だったんで彼が真横に
来たし、横通るときは肩にかけた上着の袖が腕を撫でていって、まじヒノエくん実在
してるわ…って実感したのでしたw今回の京急襲で平家側に着くという熊野水軍と
しての判断、彼だったら状況見て熊野が生き残る方に動くだろうなって思うから
ゲーム中でも有り得た展開だったなと思います。上手いよね。
星元さんの敦盛はほんと可憐だったよ~。そして実は望美、青龍の次くらいに今回
スポットが当てられたキャラだったね。望美の優しさと平家の怨霊事情を表現する
のに適してた設定だったからだと思うんだけど、暴走した時もあの外見から想像でき
ないような轟音の唸りを響かせて怪演でした。そう、声も保志さんに似てたの凄い。
輝馬の景時さんは今回の話だと陽気なお兄さん、みたいな印象だと思うんだけど、
本当の姿、鎌倉殿の懐刀にして犬としての姿が次は見られるといいな。それこそ
十六夜記とかね!あれ八葉の証である玉も取れちゃうくらいだからね。なお、良い
腹筋は拝ませて頂きました。
リズ先生の村上さん、覆面で目しか出てないけど感じる色気よ。作中で特にリズ先生
の秘密には触れられないから、ゲーム未プレイだど「なんかわからんけど神子の
ことわかってる風な人」って認識になっちゃうのでは。ルート的にわりくっちゃった
キャラの一人かな。
中村さんの知盛。いやーいいチモリでしたね!知盛はどう運命を書き換えても救えない
んだけど、最後に安徳天皇と尼御前を連れて逃げる将臣に「行け、有川」って還内府
でも重盛でもなく将臣の本名呼ぶの、2人の関係性が見えてなぁ。というかこのまま
十六夜記の際は中村さん銀をやってください!
終わって気づいたんですけど、これ九郎EDなんですよね。将臣くんは平家と一緒に
南へ行っちゃったし、九郎は「この戦いが終わったらお前に想いを伝えてもいいだろう
か」って望美に告げるんだけど、望美の返事も「はい。私たちならできます!」なんで
いまいち答えになってなさそうな気もしつつも一応お互い両想い同士だって認識
してるんですよね?九望エンドってことでいいですよね?
九郎ルートって王道で、将臣ルートはドラマティック度半端ないわけなんですが、
今回九郎ルートあざっす!って感じです。
はあ、また同じキャストで再演か十六夜記編やってほしい。

11/17M音楽朗読劇「遙かなる時空の中で3」

【演出】五十嵐 麗(Rush Style) 【演出助手】鷲頭広子(AS PROJECT)

【脚本】鷹村コージ(遙かなる時空の中で3)

【出演】
有川将臣:三木眞一郎 源九郎義経 役:関 智一
梶原景時 役:井上和彦 リズヴァーン 役:石田 彰(ナレーション出演)
お話的にはダイジェスト青龍ルートって感じかな。1幕が教室での将臣との
やりとりから始まって京都炎上、景時の裏切り、将臣の悔しさ、九郎の失意
という絶望のなか、今は亡き川上さんの望美の声で「私が運命を変える!」
で幕が下りる。いやあ、川上さんの声が流れることは事前情報無かったから
みんなハッて息を飲んだのわかったし、休憩時間中泣いてる子もいたな。
二幕は望美が逆鱗で時を遡った世界、いきなり宴やろう!餅食い競争だ!
って展開になるから一幕最後との温度差で風邪ひきそうだったけどね!
話全体としては九郎が主人公っぽさあって、壇之浦での将臣との一騎打ち
に勝って将臣を逃がして、景時と最終的には頼朝を説得しちゃうって展開
なので、いやそこさらっとナレで流したけど頼朝の説得こそラスボスの
ハードルだからね!?って思ったよ(笑)。あとここで引いちゃうのは頼朝の
臆病な犬である景時的にどうなの?そこ拗らせてるから十六夜記のアレ
(八葉の玉取れちゃう事件)になるのでは?そこのところ梶原勢に聞いて
みたい気もします。
しかし関さんの九郎さんは凛として真っすぐでかっこよくて、まあもしかしたら
将臣だけじゃなく景時も心動かされちゃうのかもしれないなあ。
今回はゲームと違ってデフォルトネームである望美の名前をみんなが
呼んでくれるからそれもよかったな。
しかし、作りとしてはかなり省エネでしたねえ(笑)。
脚本は本編の焼き直し+宴会だしね。まあメンツ的に将臣と源氏一行が一緒
にいる辺りじゃないと成立しないんで難しかったのかもしれないけど。
尺八とシンセサイザーの生演奏はありましたけど、最近は朗読劇も
演出やセットにこだわったり、衣装もがっつりそのキャラの格好をする
わけじゃないけど、それっぽい服装してたりするじゃないですか。夏目
だったら打掛みたいな和装とか。遙か舞台も和装っぽい衣装とかあって
も良かったんじゃないかなあ。キャストさんたちの私服だったよね。

最後の挨拶で関さんが言ってた話、このへんのボリュームとか金のかけ方とか
そういうのも関係してるのかな。

10/27M「銀河英雄伝説 Die Neue These」

原作: 田中芳樹
演出: 大岩美智子 / 構成・監修: 高木登 / 脚本: 米内山陽子

<銀河帝国>
ラインハルト・フォン・ローエングラム:永田聖一朗/
ジークフリード・キルヒアイス:加藤将
オスカー・フォン・ロイエンタール:畠山遼
ウォルフガング・ミッターマイヤー:釣本南(Candy Boy)
平川和宏 稲田恵司 大岩主弥 谷戸亮太
<自由惑星同盟>
ヤン・ウェンリー:小早川俊輔
米原幸佑:アレックス・キャゼルヌ
伊勢大貴:ダスティ・アッテンボロー
ユリアン・ミンツ:小西成弥
ジャン・ロベール・ラップ:碕理人
ジェシカ・エドワーズ:汐月しゅう
海部剛史 川上和之 大力 冨田佳孝
田中芳樹原作のスペースオペラ。皇帝を要する銀河帝国と自由惑星同盟の長きに
わたる戦い、そして両者に影を差す地球。繰り返される戦いの中で突如彗星のごとく
現れた、帝国軍の「常勝の天才ラインハルト・フォン・ローエングラム」と同盟軍の
「不敗の魔術師ヤン・ウェンリー」、2人の天才の出現で戦いは加速していく・・・。
銀英伝、再度の舞台化。今度の舞台は今年放送されていたリメイク版アニメの
「銀河英雄伝説 Die Neue These」(通称ノイエ版)がベースになっています。
軍服等の容姿や設定(ラップとジェシカが幼馴染とか)もノイエ版から持ってきて
ますね。
だからか、永田くんもも小早川くんもノイエ版声優陣に声寄せてきた感あるね。
小早川くんはもうちょっと自然でも良かった気がするけど。小早川くん容姿は
ヤンに近いんだけど、やっぱりあの謎の老成感あるヤンってあまり他にないキャラで
あとこにせのユリアン可愛いし、しゅうさんのジェシカ自力で色々何とかできそう
アスターテ会戦からイゼルローン攻略前までで。双璧とラインハルトとの出会いや
ヤンとラップ、ジェシカとの交流という背景を描き、最終的にラインハルトが
貴族たちの一掃を、ヤンが第十三艦隊の司令官に任命されてイゼルローン攻略の
命を受けるまでです。

以前の舞台では舞台で表現しにくい艦隊戦を兵士たちのダンスで表現という
奇抜な演出だったんですが、今回はさすがに艦隊戦は映像ですね。で、音楽も
ノイエ版のが使われてますね。
加藤くんのキルヒアイス良かった!加藤くんって青学9代目の乾なんだけど、乾の
ような癖のある喋り方でもなく、イベントで聞いたやや躁気味のトーンでもなく、
穏やかで落ち着いた佇まいで、静かにラインハルトに寄り添っているのが素敵だった。
加藤くんの他の舞台も見たいなって思っちゃった。
正直あんまり期待してなかった畠山くんのロイエンタールも、横顔が綺麗だったなー。
前から見るとやっぱり体がふくふくしてる気はするけど(笑)。
あと、アンスバッハの稲田さん深い声いいし台詞も重みあるし、できる男の感じが
半端ないから、この後のことを思うとよけいにたまらん気持ちになりますな…。

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