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その他観劇

西武園ゆうえんち

何年、何十年ぶりかな?西武園ゆうえんちに遊びに行ってきました。
埼玉の人間だったので、子どもの頃はよく親に連れて行ってもらっていました。
そのころ好きだったのは、ループスクリューコースター、魔法のじゅうたん、
バイキングなどの絶叫系。それに園内の湖へダイブする船とそれを操る
船乗りのお兄さんのかっこいいジャンプ。
大人になってからは職場の暑気払いで1,2度夜の花火鑑賞に来ました。
その時はアトラクションには乗らなかったので、こうして色んな乗り物に
乗ったのは本当に子どもの頃以来かな。
もう今はなくなってしまった乗り物も多いけど、オクトパスや空中回転ブランコ、
バイキングなどは健在でした。童心に帰ってしまったよ~

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西武園ゆうちんちは数年前にリニューアルして、昭和の街並みを再現した区域もあります。
当初はその区域だけで使える通貨に両替してから遊ぶみたいな設定だったと思うんだけど、面倒
だからなくなったのかな?タイミング的にショーは見られなかったけど、街並みを眺めてるだけ
でも楽しかったです
一方でジャングル大帝や鉄腕アトムのアトラクションがあったり、「推しの子」とコラボも
していたり。
あと新しくできた「ウルトラマンザライド」は、リアルな映像と可動する椅子や風、水しぶきで
全身で体感するシアタータイプのアトラクション。私たち客が科学特捜隊のルーキーとして
大塚明夫さんボイスの隊長の指示で立体機動みたいの装備して怪獣と戦うんだけど、助けに
来てくれたウルトラマン絶対「こいつら足手まとい…」って思ってたよな…すまねえ…

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今回一番のお目当ては「没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~ 」。
豪華列車内装のレストランでアフタヌーンティーを頂きながら、目の前で繰り広げられるミステリー劇!
キャストさんに話しかけられたり相席したり指示をされたり、参加型で楽しかった〜!

ミステリーナイトとかも好きだったし、キャストさんみんな素敵で、たくさんお話もできて面白かったな。
また行きたいって思っちゃった
でも、この結末たぶん理解しきれてないから誰かこっそりDMとかで教えてくれ笑

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最後に花火を鑑賞。「推しの子」のステージとコラボしてました。

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8/12S 舞台「Collar×Malice -deep cover」

[劇作・脚本・演出]久保田唱 
[出演]富田翔 / 高崎翔太 / 飯山裕太 / 伊崎龍次郎 / 松田岳(映像出演) /
其原有沙 / 平井雄基 / 長谷川太郎 / 福地教光 / 松村芽久未 / 深澤大河 
潮見洸太 / 仲田博喜 / 白崎誠也 / 久保春 / 大塚優希 / 瑚菊 / 田原廉 / 矢野哲平

柳愛時編まで終わって、みんなシリーズ完結したと思ったよね。
そこからオリジナル映画制作&さらにその舞台化という。
オリジナル映画はゲーム軸世界でのifの世界線というか、本編での市香と
探偵事務所の出会いの前に、アドニスの一部が独自行動を起こし、その
関連事件の捜査に当たっていた彼らと出会うって感じなんだけど、市香が
誰とも恋愛しないので、普通に推理、サスペンス物になってる。
確かゲームのカラマリって特定のキャラとくっつかない大団円ルートって
なかったよね。だからこれがそれに近いのかもしれないね。
まあそもそも、白石がアレだからみんな幸せハッピーエンドはどうあがいても
無理なんだけどさ。
正義とは、ってのが何度の上がるので社会派ともいえるかも。
本作のキーパーソンであった捨和は、映画では最後に口封じのために殺されて
しまってた気がするんだけど、捨和エンドだったからか、生き残って逮捕され、
例によってアドニスに記憶を消されるもののなぜか記憶が戻り、柳と愛時に
真相を語る…その直前に市香が冴木によって襲われる、という続編も作れそうな
終わり方でした。
誰とも恋愛しない、捨和が味方に付く、という設定で本編事件の解決に続いたり
しないかなー。

3列目ドセンターで市香ちゃんと捨和さんの表情、超見ちゃった。
市香ちゃん声も可愛くて声優さんもやってたりするのかなと思ってたら、少し前に
うたプリの女性アイドル版が話題になってたアレのキャストさんだったんだね…

この日はハイタッチお見送り会がありました。
テニミュみたいに客席降りがあってその時にハイタッチするみたいのはあったけど
こういうちゃんとハイタッチ会としてやります!みたいのコロナ以降では私は初かも。
市香ちゃん可愛かったのと、みんな老いも若いも「ありがとうございまーす」と
お決まりの挨拶で流れていくのを、柳さんの富田翔が「ありがとう」と渋目に私にも
タメ口でいってきたのがなんか面白くて良かったです。
富田翔と高崎翔太君の会話好きなんだよな~

7/27M「夏空のモノローグ」


原作:オトメイト(アイディアファクトリー/デザインファクトリー)
脚本・演出:桐山瑛裕(SUPERNOVA)
小川 葵:中川梨花
木野瀬一輝:塚本凌生 加賀 陽:永島龍之介
沢野井宗介:白石康介 篠原涼太:古賀 瑠
浅浪 皓:三好大貴 浅浪 翔:伊奈聖嵐
綿森 楓:大海将一郎

原作ゲームをプレイしたのは4年前。しっかりブログの記事も残ってて
こういう時、ブログやってて良かったな~って思う。
元々はループ物+乙女ゲーという設定に惹かれて手に取ったゲームでしたが
いま、リメイク発売のタイミングで舞台化するとは。

上演時間は3時間半!
全員を攻略している前提の大団円ルートだから各キャラの掘り下げは
少ないけど、木野瀬のお泊り会での会話と先生と弟の話は切ないな…
木野瀬とのシーンはたぶん日替わりで主人公と話すキャラが変わるみたい。
っていうか綿森も言ってたけど本作最大の被害者は木野瀬だよお。
(舞台観て未プレイの人はぜひやってみてほしい)。今回なかった
カガハルの話はまさに「未来へようこそ!」って感じで希望に満ちて
いて好き。そっちも見てみたい。
木野瀬と加賀ハルはタイムループ関連の被害者、浅波と篠原は逆に恩恵を
受けている、沢野井部長はこれをチャンスと捉えてるって立ち位置だよね。
1幕目は科学部との日々で1年ループの存在が示されるあたりで終わり、
2幕目は綿森が準主役くらい出番が多い。葵自身が明日を迎えたくない
理由=母とのわだかまりに向き合うお話。
原作でもあったっけ?要は個別ルートの主人公は好きな人のために未来を
受け入れる決断をしただけで、心から明日を望んでたわけではないから
1年ループは終わらないって話。言われてみればそういえぱそうだな…とも。
あと、舞台では描かれなかったけど、最後の世界線でも部長はちゃんと
状況把握してるんじゃなかったっけ?天才…
薄桜鬼やカラマリのように各人のルートも舞台化してほしいなと思うんだけど
このお話は個人ルートの終わり方ではループは解決しないしこの後また記憶を
なくして1年ループに戻っちゃうんだよなと思うと舞台化しにくいかもなあ

6/22M「かまいたちの夜 ~THE LIVE~」

原作:我孫子武丸
脚本:望月清一郎
構成・演出:野坂実
ヴァサイェガ渉 / 高柳明音 / ドロンズ石本 / 塩月綾香 / 田中孝宗 / 大高雄一郎 /
槙原唯 / 谷口就平 / 細貝圭 / 安田裕 / 豊田陸人
1994年にスーパーファミコン用ゲームソフトとして発売され、今年シリーズ30周年を
迎える「かまいたちの夜」が舞台化!
は~「かまいたちの夜」はシュプールのモデルになったペンション「クヌルプ」に
泊りにいったことがあるくらい大好きな作品。
といってもゲームの内容そのものを舞台化するのではなく、原作者の我孫子武丸さん
監修のもと、観客の選択で物語が変化する観客参加型として、二重三重になった構造、
シリアスからのコメディ、張られた伏線・・「かまいたちの夜」でしたね!
劇中のBGMもゲームBGMで雰囲気も出てたな。
ちょっと噛み気味の人が多かった気もするけど、まあこれだけパターンある脚本を
覚えなくちゃいけないなら、そういうこともあるわなあ。
結末は28通り、途中の分岐も含めれば100近いというからね。
知ってる役者さんは細貝さんとドロンズ石本さん、あと大高さんは絶対どこかの
舞台で見てるんだけど思い出せぬ…

 

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5/25M「ハムレットQ1」

【作】ウィリアム・シェイクスピア
【訳】松岡和子 【演出】森新太郎

【出演】
吉田 羊 飯豊まりえ 牧島 輝 大鶴佐助 広岡由里子
佐藤 誓 駒木根隆介 永島敬三
青山達三 佐川和正 鈴木崇乃 高間智子 友部柚里 西岡未央 西本竜樹
吉田栄作

先週のロミジュリに続いてシェイクスピアです。
と言っても、ミュージカルで、現代風にアレンジもされていたロミジュリと
違って、割と正統派シェイクスピア悲劇でした。
いかにもシェイクスピアな長回しのセリフ、1つだけの舞台セットで
コメディ要素も薄目。
実は一部は少し眠っちゃいました…二部は結構話に動きがあって大丈夫だった
けど。というか、実はハムレットって「尼寺へ行け」くらいまでしか話も
知らなかったので、あの結末も初めて知ったよ。
ガートルード王妃は王弟が夫を殺したことを知りながら再婚したけど、息子の
姿を見て息子に協力することを決めたのかな。そして王弟クローディアスは途中までは
確かに気を病んだハムレットを何とかしようとしていたし、ハムレットの仕組んだ
劇中劇を見て罪悪感で苦しんではいたのに、中盤からそのハムレットを殺そうとするし、
さに最後は自らハムレットの向けた剣先に向かっていったよね。
この夫婦は単純な悪役ではなくてとても複雑。
レアティーズとハムレットが最後に出来たのは救いだし、何よりハムレットに親友
ホレーショオという存在がいてくれてよかったね…。

特筆すべきは吉田さん演じるハムレット。なんかもう男性とか女性とか
どうでもいいな~って思えるかっこよさ。特に低音の声!殺陣も結構
あったしね。
飯豊さんのオフィーリアも可憐な中に芯の強さも感じられて素敵だった。

 

5/19M「ロミオ&ジュリエット」

原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)

出演
ロミオ:小関裕太 ジュリエット:奥田いろは(乃木坂46)
ベンヴォーリオ:石川凌雅 マーキューシオ:伊藤あさひ
ティボルト:水田航生
死のダンサー:栗山廉(K-BALLET TOKYO)
キャピュレット夫人:彩吹真央 乳母:吉沢梨絵 ロレンス神父:津田英佑
モンタギュー卿:田村雄一 モンタギュー夫人:ユンフィス
パリス:雷太 ヴェローナ大公:渡辺大輔 キャピュレット卿:岡田浩暉


古典、悲恋もの…と、小関裕太君主演でなければチョイスしなかったで
あろう本作、すいません舐めてました…めちゃくちゃ良かったし、ラスト
泣いた…(ちょろい)

物語の大筋はご存知「ロミオとジュリエット」なんだけど、ところどころ
現代ナイズされていて、スマホやメールのある世界だったり、衣装も
大人たちは中世ヨーロッパ貴族の服装なんだけど、若者たちの衣装は
モンタギューが青デニムベースのストリート風、キャピュレットは赤黒の
ゴシック風だったり。背景もビルがあったりドラッグもあったり。
ティボルトとキャピュレット夫人が出来てたり、ティボルトがジュリエット
のこと好きだったりはオリジナルかな?
ところどころロミジュリをモチーフにした「ウエストサイドストーリー」
の知識と混在してたところもあり、「COOL!」風のモンタギューと
キャピュレットのダンスとか本家へ逆輸入してるのかなって思ったり。
そういえば、ウエストサイドストーリーでアニタがジュリエットのメッセンジャー
として乗り込んだ時に乱暴に扱われるの、今回ジュリエットの乳母が
モンタギューのたまり場に行って雑に扱われるのと、たぶんオマージュに
なってて、どっちもむかついたの思い出したわw


ロミジュリ最大の悲劇って、ジュリエットが仮死の薬を飲んだことを
ロミオが知らずに死んでしまうことなので、スマホやメールがあったら
そのすれ違いも解消される?って一瞬思ったんだけど、スマホあっても
それが見られなきゃ意味ないんや…報連相ちゃんとせなあかんねん…

小関ロミオがめちゃくちゃ良くて、評判いいの納得だった!作中で言われてる
「優しくて」「ぼーっと考え事して」と言及されるロミオ像が小関くんの
醸し出す雰囲気とぴったりだった。
ここ最近の出演作の中では一番自然というか、彼の生来の魅力が発揮されて
いるという印象。
モンタギュー家ってキャピュレット家と違って家族仲悪くないし、ジュリエット
ほど家の都合を押し付けられてる様子もないから、本当に家族にも友人にも
愛されて育ったロミオなんだなって。
だから死の影に怯えたり、後半の苦悩やマーキューシオを殺された時の
憎しみの瞬発力が凄くてギャップめちゃくちゃある!優しい温和な人が
狂気の激昂にかられた瞬間というか。

ジュリエットはなんていうかもう終始声から動きから衣装から全部可愛かった!
小関くんとは年齢差?も身長差もあって、カップルめちゃよき。
小関くんは相手ジュリエットによって歌い方変えてるという話もあるので
もうお1人のジュリエットの時も見てみたいと思ってしまった

石川ベンヴォーリオがジュリエットの死をどうロミオに伝えたらいいか
悩みながら歌ってたシーン、モンタギュートリオ3人が遊園地でチュロス
食べてたり飲み屋でウェ~イしてる写真が背景に映るのちょっとおもしろw
でも親友二人失って一人生き残るヴォーリオ可哀そうだよね…
温和で天然なロミオと少し気の強いマーキューシオの間でちょっとお調子者
っぽい彼の存在は重要だったに違いない。


泣いたと書いたけど、私の場合悲劇(この話で言うなら二人の死)より
それを悼む人々の描写が涙腺を刺激するんだよな…。ジョジョ2部も
シーザーの死より、あの強きリサリサ先生の嗚咽で泣いてしまうもんな…

2/17M「ミュージカル ジョジョの奇妙な冒険~ファントムブラッド」

【原作】 荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社ジャンプ コミックス刊)
【演出・振付】長谷川寧 【音楽】ドーヴ・アチア【脚本・歌詞】元吉庸泰
【出演】
有澤樟太郎/宮野真守
清水美依紗/YOUNG DAIS/廣瀬友祐
河内大和/島田惇平/コング桑田/別所哲也

アンサンブル
天野夏実/AYUBO/池田遼/伊藤奨/伊藤広祥/今村洋一/江上万絢
岡田玲奈/尾崎豪/加瀬友音/鎌田誠樹/工藤広夢/倉元奎哉/シュート・チェン
杉浦奎介/住玲衣奈/西澤真耶/花岡麻里名/古澤美樹/町屋美咲/望月凜/森内翔大
(五十音順)

【バンド】
蔡忠浩/吉田省念/小池龍平/田中佑司/梅本浩亘/高橋飛夢

無事見ることが出来ました、ジョジョミュ!
初日の2日前になって公演延期が決まって炎上したジョジョミュですが、私が
チケットを持ってる日は何とか開演に間に合いました。

物語は2部でメキシコに行くことになった老スピードワゴンが、ジョナサンの
ことを語る映像を残す、というシーンから始まる。
石仮面の由来であるアステカの部族の儀式、ジョースター卿とダリオの出会い、
ディオとダリオの苦悩から丁寧に描く姿勢は、単に漫画のダイジェスト舞台化に
するのではなく、舞台だけでファントムブラッドの世界観を完成させるという
意気込みを感じたな。
アニメ総集編のようにディオがジョースター家へやってくるところから始まる
位かなと思ってたんだけど。
さすが3時間半だな~と思った冒頭だけど、実際はあっという間だったんだ
けどね。

演出全般、凄かった。
ダニーの死は火花散る花火だし、氷はLEDだし、壁を垂直に歩くディオは客席
からの視点を俯瞰に変える(テニミュ2ndの金太郎戦みたいな)し、円筒の
舞台装置が自在に動いて客の視線を遮ったり絞ったり、回転盆の階段くるくる
まわるし、フライングもライティングもあるし、リアル炎あるしとにかく多彩。
かと思えば、波紋やダニーの捜査、川や水面の表現はアナログな演出。
どちらも上手く使って、奇妙なジョジョの世界を見事に表現してるなと思った。
おまけに生バンドだからね。役者の演技に合わせての演奏に効果音。
そこに痺れて憧れるディオからエリナへのキス「ズキュウウウウン」はギターの
生音でしたよ!すっごいわこれ。
歌も、みんなうまかった。
有澤くんはおそらく初舞台のハイキューと朗読劇の逃げ恥しか見てなかったので
帝劇の0番で歌う姿を想像できなかったんだけど、きっと相当練習したんだ
ろうなと。
マモは終始安定してて、特に吸血鬼になってからのハイな歌はぴったりだった!
エリナもジョースター卿もさすがにうまく、スピードワゴンのラップがよき
アクセントでした。

有澤ジョナサン、前半のやんちゃなのに情けない姿から後半の迷いなき紳士と
しての姿までの成長する姿が眩しく、応援したくなる存在だった。
身長がすらっと高くて足が長くて、エリナと並ぶと身長差素敵だった!
宮野ディオ、凄かった。原作より人間味と弱みのあるディオだったよ。
「俺は人間をやめるぞ」の時の表情は苦悶に満ち、吸血鬼になった後も父の
呪いに支配され続けているという。
廣瀬ツェペリは若々しいのでジョナサンのことを「息子と親友を同時に得た」
と言われるとちょっと年齢差?とも思うけど、軽妙で何考えてるか掴みにくい
ところがよかった。今回ポコがいなかったので仕方ないけど、タルカス戦の
「明日って今さ!」からの切られてしまうところもう少ししっかり見たかったな。

今回の芝居のテーマは繰り返し出てくる「星と泥」なんだろうな。
牢獄の中で星を見上げ気高く生きた過程を尊ぶジョナサンと、目を潰され
一面泥に濡れて結果だけを見つめるディオ。
私はディオは生まれついての悪の華だったと思うけど、劣悪な環境がそれを
後押ししたという解釈なんだけどね。ミュのディオは、吸血鬼になったことに
ついてジョナサンから「逃げているだけだ」と詰め寄られていた。
城でジョナサンとディオが殴り合いをするシーンで、これまでの二人の青春の
やりとりのセリフを言い合いながら戦うのエモかった。

総じてクオリティ素晴らしかったから、2部戦闘潮流もミュージカル化して
ください。十分な準備期間をもって。

12/9S「ジャンヌ・ダルク」

演出:白井晃
脚本:中島かずき(劇団☆新感線)
音楽:三宅純
原案:佐藤賢一 参考文献『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』

■出演
ジャンヌ・ダルク:清原果耶 シャルル7世:小関裕太
タルポット:福士誠治 傭兵ケヴィン:島村龍乃介 アランソン公爵:深水元基
マリー・ダンジュー:山崎紘菜 傭兵レイモン:坪倉由幸(我が家)
サントライユ:野坂弘 タルハン:ワタナベケイスケ ラ・イール:粟野史浩 
ヨランド・ダラゴン:りょう ラ・トレムイユ卿:神保悟志 
ベッドフォード公:岡田浩暉 コーション司教:榎木孝明 他

舞台「ジャンヌ・ダルク」観てきました!
ジャンヌ・ダルクって色んな作品でモチーフに使われてるけど、今回はジャンヌ・
ダルクの物語ど真ん中で、そこにもう一人の主人公とも言えるシャルルとの
関係性が絡み合ってくる感じ。脚本中島かずきさんなんだな。
史実通りの流れなので、オルレアン解放後にシャルル7世の戴冠式までが
ピークで、その後捕虜となって異端裁判にかけられて火刑になるんだけど。
私もウィキでしかジャンヌ・ダルクの史実を知らなくて、それ読んだ時は
なんでシャルル7世は身代金を支払わないんだって思ったけど、こういう
政治的な思惑があったなら流れとして理解できるなぁ。

小関裕太くんのノーブルで繊細で行き場のない感情に苦悩する未熟な王としての
お芝居とても良かったし、初舞台の清原さん声が低くて勇ましくて凛としてて
すごかった!初舞台ってまじか。
あと5列目だったんだけど衣装が絢爛で素敵だった!小関シャルルの白のコートに
ブルーグレイのローブ似合いすぎ!
全体的に衣装が前列で見ても衣凄く良く出来てるのがわかって、特に衣装さんが
「小関くんの個性としてのナチュラルな白」に目をつけられたのさすがのご慧眼よ。
キービジュアルの写真より髪が伸びてふわふわゆるパーマで、とても良かった…
小関裕太シャルル7世の戴冠式、素晴しく美しかったから全世界に中継してよ〜!

ラストのシャルル7世の小関くん、目に炎が灯ってて力強くて、序盤の王としても
人としても頼りなく信じるもののない姿からのギャップが良かったよ〜

しかしめちゃくちゃアンサンブルさん多かったな…7、80人はいた?
通路を駆け抜ける演出も多かったから、怪我などなく最後まで上演してほしいな
いやまあしかし、ジャンヌの検査や後半の司教の策略あたりは見てて辛かったな。
そりゃベッドフォード公も我に変えるよ

ことしの観劇納め、小関くんで終わってよかったな~

10/21M「46番目の密室」

原作:有栖川有栖『46番目の密室』(講談社文庫)
脚本:石井幸一(一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド)

火村英生 役:井澤勇貴
有栖川有栖 役:矢田悠祐

真壁聖一 役:津田英佑
真壁佐智子 役:吉沢梨絵
真壁真帆 役:飛香まい
檜垣光司 役:阿久津仁愛

高橋風子 役:岡村さやか
石町慶太 役:輝馬
杉井陽二 役:チャンへ
船沢辰彦 役:岡本悠紀
安永彩子 役:咲花莉帆

鵜飼 役:本田礼生
大崎 役:髙木 俊

《アンサンブル》井尻翼馬 弦間哲心

「46番目の密室」観てきました!有栖川先生の紡いだ文章やミステリーへの
愛情をひしひしと感じる舞台で、雪と炎の演出も美しかったな。ともすれば
華やかな若手俳優をわかりやすく使って主役2人の関係性を盛ったりもできた
だろうに、真摯な作りだなと。
ただ有栖川先生の意見も比較的淡々とした美しい文章で読んだ5月7日のカレー
ライスを、歌にされると少女漫画のようにエモーショナルになるということを
痛感しましたね…。
親の顔より見たしゅんりーの刑事役、今回は作品の雰囲気に合わせて控えめ。
っていうか、男性キャストみんなテニス関係者だな!
主演二人以外ほぼキャストを調べずいったので、輝馬最初気づかなかった…

10/15M音楽劇『浅草キッド』

原作:ビートたけし
脚本・演出:福原充則
音楽・音楽監督:益田トッシュ
出演:林遣都 松下優也 今野浩喜 稲葉友 森永悠希 紺野まひる 
あめくみちこ /山本耕史 ほか

明治座で林遣都×山本耕史の「音楽劇 浅草キッド」を観てきました。
山本耕史さん、さすがだなぁ。若き日のビートたけしが憧れた華のある芸人と、
弟子は去り恋人にも先立たれ一人酒を飲む淋しい姿と。ネトフリ版より山本さんが
演じたビートたけしの師匠、深見がクローズアップされてるらしいけど、納得だわ。

ストリップ劇場での幕間のコントなんて舞台で芸人として皆を笑わせてた深見に
弟子入りを志願したら、「こういうのできるようになってみな」って目の前で
タップダンス華麗に踊られたら、そりゃ惚れるよな。(だからビートたけしも
タップダンスができるらしい。そして今ウィキを見たら、深見の訃報を聞いた時
たけしは一人で壁に向かってタップをしたらしい)
弟子たちの家まで世話したり炬燵を譲って自分は愛人と布団被って笑ってたり、
弟子がチマチマしたもの食べてると師匠の器が疑われるとかいって奢ったり、
弟子の事を大切にしてたんだなあ。

才能の話でもあった。たけしとの実力差に心を病んでしまった最初の相方、一緒に
漫才で売り出したのにたけしにばかり仕事が生き取り残されてしまった次の相方。
そして、テレビや漫才を嫌い舞台でのコントに拘って時代から置いて行かれた師匠。
最後、眩い光を前に一人で立つタケちゃんマン姿のたけしの姿よ。頂点にたった
その景色から何が見えたんだろう。

山本さんのオールマイティな、癖があって粋で寂しそうな深見もよかったし、
林さんは特に序盤の無気力な北野青年がよかったな

 

 

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